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企画展「彫刻家小林貞吾―戦禍に断たれた彫刻家への道」(28日まで・小諸市立図書館)

テーマ:お知らせ

【新棟の建設地に立つ安全祈願祭、起工式の参加者】
【新棟の完成予想図】

 小諸市立小諸図書館は28日まで、企画展「彫刻家小林貞吾―戦禍に断たれた彫刻家への道」を同館入口の「こもろのひろば」で開いている。
 代表作「八咫烏」をはじめ、小学校時代に彫った「裸婦像」や「大黒天」などを公開。
 図書館利用者や子どもらの目を楽しませている。

 郷土が生んだ彫刻家小林貞吾(1913―1944)を知ってもらおうと企画。
 「八咫烏」(昭和15年作)は貞吾の母校である現在の水明小学校に寄贈された作品で、普段は校長室にあるため一般の人は観る機会がほとんどない貴重なもの。

 展示ケースには、小林貞吾記念館所蔵の作品を展示。
 15歳の時に吉田白嶺氏に師事するため入門試験で彫った「猪」や18歳で「日本美術院試作展(新人展)展覧会」に入選した際の出品作品と思われる「みみずく」など並び、村の有志と編纂し日本画家の白鳥映雪も参加している郷土同人誌「さんろく(山麓)」も公開した。

 また、同図書館友の会アーカイブ部会の市川強さんらが同記念館小林太喜男館長の協力でまとめた資料なども展示している。

 同図書館郷土資料担当の橋詰将哉学芸員(34)は「図書館で展示することで地元の人や多くの人に知ってもらうきっかけになれば。今回は展示ケースに入らなかった大きな作品は普段、記念館にあるので訪れてみては」と話していた。

   ◇  ◇

 小林貞吾記念館(1984年開館)は、戦没の彫刻家小林貞吾の作品、 遺品を収蔵し、短い生涯の業績を長く後世に伝える。
 主な収蔵品は等身大木彫5点、小中作品約70点。
 場所は小諸市諸16―1。
 開館時間は、常駐の係員はいないため事前連絡で要望の時間に対応。
 入館料無料。
 年中無休※要望日の事前連絡が必要。
 (電話)0267・22・8376

   ◇  ◇

 貞吾は大正2(1913)年旧大里村(現小諸市諸区)生まれ。
 幼少期より手工に親しむ小学校卒業後、神川の農民美術研究所に入り彫刻家を志す。
 16歳で上京し、吉田白嶺氏の木心舎に入門。
 日展で毎年入選するなど才能を発揮し優れた作品を残した。
 陸軍に召応昭和19(1944)年赴任先の中国で病没(享年30歳)。