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上田市民有志らでつくる「藤本蚕業プロジェクトが「ドローン撮影」を行う!  ☆「建築遺産である両佐藤屋敷」 ☆「地域蚕業のハイブリッドアーカイブ化」の一環

テーマ:上田市ニュース

◆ドローン撮影の様子

◆蚕室の見学

 上田市民有志らでつくる「藤本蚕業プロジェクトは、このほど同市上塩尻に残る「建築遺産である両佐藤屋敷」の「ドローン撮影」を行った。
 「地域蚕業のハイブリッドアーカイブ化」の一環。

 この地域は江戸時代に蚕種製造が始まり、その後は国内一の蚕種の郷として知られるようになった。
 旧佐藤家(藤本)と佐藤家(三ツ引)の両佐藤家は、その中心的な存在だった。
 20世紀にはいると両佐藤家は企業体「藤本蚕業」として発展。
 現在も、蚕種製造が行われた蚕室などの建築物が残り、佐藤家住宅は国登録有形文化財にも登録されている。
 また、文書館「藤本蚕業歴史館」には藤本蚕業所蔵文書など膨大な量の関連資料が保全されている。

 プロジェクトは2022年に発足し、県の地域発元気づくり支援金を活用して活動。
 文書館とデジタルアーカイブを相互利用できるハイブリッドアーカイブ構築に取り組んでいる。
 資料の一部はデジタル化し、藤本蚕業デジタルコモンズに公開した。

 今年度はドローン撮影を実施。
 1897年の日本博覧図に両佐藤家の銅板画による鳥瞰図が所載されている。
 今回、再びリアルな鳥瞰映像として記録することとした。

 この日は、IT事業などを手掛ける「KAN―PRO」の中村完二郎さんがドローンを操作し、撮影実習と解説を行った。
 撮影の様子はインターネット上でライブ配信するとともに、映像を後日、公開する。

 撮影にあわせて、両佐藤家の見学会も実施。
 一級建築士事務所「しみず建築工房」の清水国寿さんが講師を務めた。
 「埋薪」と呼ばれる大型火炉や細かい温度調節ができる造りなどの設備を解説した。

 プロジェクト代表で長野大学教授の前川道博さんは地域の蚕種業について「卵を採取する蚕種業と、繭を生産する養蚕業では目的が異なるが、イメージしにくく現代では大人でも混同している人が増えた。子どもたちにも分かるようなものにしていきたい」。
 活動について「これまで、この地が国内一の蚕種の郷であった価値を、裏付けたり共有したりできるような取り組みが無かった。資料をネットに出してアクセスしやすいようにするなどしながら、文化財の保全などにも関心を持ってもらえるようにしている。地域の大切な歴史資産なので、みんなで大切にし、地域の人に見ていただき、次世代に繋げることができれば」などと話した。