御開帳記念特別展「中世の信仰遺産と蘇民将来符」(6月8日まで・上田市の信濃国分寺資料館) ☆12年に一度の信濃国分寺御開帳に合わせ
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◆市指定文化財



12年に一度の信濃国分寺御開帳に合わせ、上田市国分の信濃国分寺資料館は御開帳記念特別展「中世の信仰遺産と蘇民将来符」を同館第2展示室で開いている。
開館45周年企画として、中世の人々の信仰のカタチを上田地域に残された信仰関係遺物とともに紹介する。
6月8日まで。
古代から伝わる信濃国分寺所蔵の寺宝「百万塔」や「神将立像」。
「牛頭天王之祭文」など生みだされた中世、複数の寺社仏閣に伝わった御正体や千仏図、木造狛犬などの文化財。
近世に途絶えてしまった板碑や今日まで継承された蘇民将来符など、写真パネルを交え50点余が並ぶ。
国分寺寺宝「百万塔」は奈良時代に制作された百万基の木造小塔の一つ。
現在、法隆寺に残る約4000基のうち100点は国宝。
世界的にも有名な奈良時代の信仰遺産で、古代の天皇権力による膨大な造寺造仏の一端を物語る文化財。
「神将立像」は兜を被り甲冑を着けた武神で平安中期の貴重な木像。
上田市真田町の山家神社所蔵の「銅製御正体」は本地垂迹、神仏習合信仰が生みだした中世の懸仏。
市指定文化財「上塩尻(旧信福寺)板碑」は梵字や蓮が刻まれた墓碑で、有力者や庶民の信仰を反映して中世に隆盛した石造塔。ほかにも地域の石造五輪塔など写真で紹介。
また、重文「国分寺三重塔」(室町中期)の建築部材や相輪の一部などの現物も展示。
中世から近世にかけて、町人や農民の信仰奉納が活発化し、「八日堂縁日図」(江戸中~後期)ではその盛況ぶりが見える。
現本堂の再建「信濃国分寺勧進帳」(幕末~明治)は30年以上に及ぶ工事と寄付の記録で、庶民のパワーが現れている。
古代に起源を持ち今日まで続く蘇民将来信仰と共に人々の思いを伝える展示となっている。
同館の廣瀬昭弘さんは「御開帳に合わせ借りてきた国分寺の寺宝や山家神社の遺物など普段はなかなか見れないものばかり。貴重な関係史資料とともに、古代から現代まで連綿と続く歴史の流れを体感してもらいたい」と話した。



