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上田市が「広報うえだ」の文芸欄に投稿された短歌、俳句、川柳の「年間優秀作品賞」の表彰式を開く!

テーマ:上田市ニュース

【前列右から羽生田さん、土屋市長、西牧さん、有賀さん】

 上田市は「広報うえだ」の文芸欄に投稿された短歌、俳句、川柳の「年間優秀作品賞」の表彰式を市役所で開いた。

 市は年間優秀作品の表彰を1983年から始め、今年で40回目となる。
昨年1年間に投稿された短歌は877首、俳句1381句、川柳818句。
選者は小宮山久子さん(短歌)、島田洋子さん(俳句)、斉藤俊酔さん(川柳)。

★優秀作品賞と作者、選者のコメントは次の通り。
 ▽短歌「洗ひ物をしながら背中で聞いてゐる遠き大陸の果てなき戦争」 羽生田めぐ美さん(64)=越戸
 羽生田さんは「(ロシアのウクライナ侵攻で)戦禍の中で生きている人たちについてきちんと知らなければならないという気持ちはあるが、共感疲労で自分の心が壊れてしまいそうで恐い。時にはニュースを見るのをコントロールしており、これでいいのかと自問自答し、葛藤する気持ちを歌にした」。年間優秀賞は3回目の受賞。
 小宮山さんは「ご自分の日常生活が安穏な中にあって、世界には苦しい生活をしている人たちがいることをきちんと詠んでいる。ロシアとウクライナの戦争が始まって1年がたったいま、敢えてこの作品を取り上げた」と講評した。

 ▽俳句「笑顔なる百年の皺菊日和」西牧一明さん(74)=中丸子
 西牧さんは「10年前に定年退職した後、勤めた高齢者福祉施設では笑顔の素敵な人がたくさんおられた。健康イコール笑顔だと思う。施設ではしわや白髪は生きてきた勲章だから大事にしようと語り合っていた」。
 島田さんは「自分で体験して心から出た言葉なので、読む人の心に自然に入ってくる。福祉施設の状況を大局的にとらえて客観的に見ている。百歳とせず、百年としたところが良かった」。

 ▽川柳「テレショップ三十分で決めさせる」有賀利枝子さん(81)=諏訪形
 有賀さんは「ちょっと違う観点から人を見ると川柳は面白い。年間100句は作るが、紙とペンがあれば長い時間1人遊びができ脳活になる。孫も指を折って作るようになり、一緒に毎日楽しんでいます」。
 斉藤さんは「これぞ川柳という作品。飾りの言葉は一切なく、その場の状況をずばりととらえている。わたしはこういった句は初めてで、おおーこれだという感じ。川柳として最高に面白いと思う」。

 土屋陽一市長は一人ひとりに表彰状を手渡して「広報の文芸欄は長く市民に愛され、支えられ親しまれてきた。短歌、俳句、川柳は日本の伝統文化であり生涯学習の面からもさらに発信していただきたい」とあいさつした。