上田西ロータリークラブが「骨髄バンク登録推進シンポジウム」を行う!
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上田西ロータリークラブ(宮本文明会長)は22日、骨髄バンク登録推進シンポジウムを上田文化会館大ホールで開いた。
骨髄移植体験談から学ぶ命のバトンの話に約50人が参加。
若い世代に知ってほしいと、高校生らとのトークセッションやオンラインでライブ配信も行った。
講演で公益財団法人日本骨髄バンクの渡邊善久さんは、白血病などの血液疾患患者に対して造血幹細胞を提供するドナー登録者は、約54万人いるが、約6割を40~50代が占める現状から「若いドナーが不足している。ドナーは55歳の誕生日で卒業となるため、継続的に若い人のドナー登録を増やす必要がある」と話した。
また、骨髄などの提供には、7日から10日間程度の入通院が必要なことから「都合がつかず提供に至らないケースが多い。ドナーが会社や学校を休みやすくなる支援策が肝要」とし、上田市などで実施している助成事業の紹介を行った。
人口当たりの登録者数がかつてワーストだった長野県はここ数年、44位に引き上げられている。県内各地で毎月、骨髄バンクドナー登録会を開く活動など行う特定非営利活動法人骨髄バンク長野ひまわりの会理事長の笠原千夏子さんは、骨髄移植を受けた体験談を語り「闘病中に病棟で仲良くなり励まし合った仲間がいた。移植を受けても拒絶反応などで助かるとは限らない。私はたまたま生かされたけれど苦しんだ。天国に旅立った彼女たちと共に命を伝える活動を一緒にしているという気持ちが私の支え」と話した。
上田西ロータリークラブ幹事の金井賢一さん(50)は骨髄を提供した経験を語り「髪の毛のない小さな子どもがたくさん入院していた。他人事ではないと思った。自分や家族なら、藁をも掴む思いでドナーを探すのでは。提供できたことは人生の中で意味があったんだと思う」と話した。
若い世代が参加してのトークセッションでは、長野救命医療専門学校2年の足立智志さん(19)と、上田西高校1年の大井彩菜さんも登壇。
若者が興味が持つにはどうしたらいいか、ポスターの掲示場所や啓発グッズなどが話題にあがった。
足立さんは「提供してどのような形で進めていくのかなど知ることができた。勇気がいることだと思った。若い世代に発信していけたら」と話していた。