「信州上田の文化財ー地域が織りなす物語ー」と題した夏季企画展(30日まで・上田市二の丸の市立博物館)
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上田市二の丸の市立博物館は「信州上田の文化財ー地域が織りなす物語ー」と題した夏季企画展を開いている。
新市施行20周年を記念して上田、丸子、真田、武石の各地域で守られてきた文化財29点を展示した。
小諸藩赤岩村に生まれた幕末の刀工、源正雄と弟、清麿の刀はいずれも嘉永2(1849)年に作られたもので「それぞれの円熟期における力作」という。
室町時代に制作された塩野神社の木造獅子頭は桐材と松材の2面があり、太い眉と大きな眼球が特徴的で力強い面構えだ。
霊泉寺の木造阿弥陀如来坐像の胎内に納められた2つの仏面や「蓮華童子院宛真田信綱安堵状」など真田氏関連の古文書、昭和2(1927)年に下武石上平で出土した弥生時代後期の「巴形銅器」などがそれぞれの地域ごとに並ぶ。
また、親しみを持って鑑賞してもらおうと、イラストにした展示品がコメントする「文化財のつぶやき」が随所にある。
鳥羽山洞窟遺跡から出土した須恵器「把手付埦」のイラストには「どう見てもマグカップ。古墳時代の人たちはこれを使ってどんなものを食べていたのでしょうね」とある。
学芸員の久保直弘さんは「地域に根ざす特徴的な文化財は日々の生活と一体化して、その貴重さに気づかないこともある。上田の歴史の深さと文化の豊かさを再発見するきっかけになればうれしい」と話す。
30日まで。
開館時間は午前9時から午後5時まで。
水曜日休館。
入館料一般300円。
(電話)0268・22・1274(同館)



