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「松平忠固と上田藩の人々」研究発表に市民ら200人! ☆「老中松平忠固と生糸貿易研究会」

テーマ:上田市ニュース

【老中日記を紹介する岩下会長】
【赤松の発表をする関副会長】
【会見する発表者一同】

 「老中松平忠固と生糸貿易研究会(会長 岩下哲典東洋大学教授)」はこのほど、8月に刊行した「幕末の老中 松平忠固」の執筆者15人による「研究成果発表会」を上田市材木町の上田信用金庫しんきんイベントホールで開いた。
 200人を超える市民らが聞いた。

 執筆者は、全国の幕末史研究家や大学教授や大学院生など20人。
 今発表会では、このうち同会の岩下会長や副会長で上田市出身の関良基拓殖大学教授ら15人が講演した。

 各執筆者は松平古文書が豊富にある上田市立博物館や忠固の実家の「姫路藩(現・兵庫県姫路市)」、縁戚となる「田原藩(現・愛知県田原市)」や「遠州横須賀藩(現・静岡県掛川市)」などでの関係機関の調査を行い、今まで知られていなかった史実を多く発見した。

 岩下会長は、新発見史実として1866(慶応2)年、薩摩藩士伊地知正治に宛てた上田藩士の兵学者赤松小三郎の「軍事開成意見書」を説明した。
 これは軍事力強化や教育、軍隊の定員や給与などの改革に関する具体的な意見書であり、幕末の列藩一和や富国強兵を目指し西洋軍事強国の導入する陸・海軍合同の士官学校構想とした。

 また、関副会長からは、安政4(1857)年に赤松が刊行した「新銃射放論」でライフル銃の製法を習得し、国産化し速やかに配備すべきと訴えたと説明した。

 このほか、各講演者からはあまり知られていない上田藩の八木剛助、櫻井純造、上野尚志(たかもと)、豪商の成澤寛経(ひろつね)などの実像なども解明が進んだとの発表があった。

 今後、関係資料集の発刊も来年に予定しており、今まで歴史に埋もれていた松平忠固を中心に幕末上田藩の姿が詳らかになることが期待されている。

 同研究会は令和4(2020)年に自らも忠固の研究家で東京都の会社経営者、本野敦彦さんの寄付により、岩下・東洋大学教授が受け始動した。