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長野大学生、上田西高校生が「若者たちへの伝言2025」を刊行! ☆地域であった戦争の記憶伝える ☆英語でも発信 ◆「太平洋戦争の記憶」(28日・上田市中央公民館、入場無料)

テーマ:上田市ニュース

【「若者たちへの伝言2025」の完成発表をした学生、生徒ら】
【掲載した英文のページ】

 地域であった戦争の記憶伝え、同じ過ちを繰り返さないため、上田市の長野大学学生グループ「Peace Edu.(ピース・エデュ)」は、今年で4冊目の戦争遺跡のフィールドワークなど活動の記録集「若者たちへの伝言2025」を刊行した。
 今回は上田西高校ECC国際平和チームと高大連携で「平和プロジェクト上田」を立ち上げたことから、高校生による英文の特別寄稿も収録。
 記録集完成の「報告会」を上田西高校で行った。

 Peace Edu.は「信州上田学」の取り組みで山浦和彦ゼミを契機に、平和な社会づくりのため、太平洋戦争期の聞き取り調査や次世代の若者への語り継ぎを行っている。
 山浦氏は元副学長で現在は、Peace Edu.のアドバイザー、平和プロジェクト上田代表。

 記録集は、上田市内の戦争遺跡のフィールドワークとして、松脂の採集跡、仁古田飛行機部品製造地下工場跡、旧上田飛行場半地下工場建設跡、旧上田飛行場、戦災記念の欅、遊佐卯之助准尉の慰霊碑の紹介と訪れての感想などを掲載。
 今年度の活動として、小学生に行った平和を考える特別授業などを紹介。

 特別寄稿では、上田西高校ECC国際平和チームの「6人(長須結湖さん、成沢幸之助さん、小山礼夏さん、髙野咲桜さん、藤森愛梨さん、関夏乃子さん)」が、松脂の採集跡などフィールドワークで紹介した6カ所を英語にしている。

 顧問の山口裕恵教諭の指導で、英訳には難しい独特な日本語をどのように英語にするか苦労する場面もあった。   

 ほか、上田市戦没者追悼式での2023年から長大生が行った「平和へのメッセージ」の紹介、活動を振り返ってPeace Edu.メンバーの小川真央さん(4年)、荒濱遼太郎さん(3年)、宇野浩輝さん(1年)、滝澤龍之介さん(1年)がそれぞれの感想や今後の抱負などを綴っている。

 Peace Edu.の小川さんらは「戦後80年で戦争体験を語れる方が少なくなっていることを実感している。 『若者たちへの伝言』は若者が聞き手となって、戦争を自分にも関わる問題としてとらえ、次の世代につなぐことを目的として刊行を続けている。地元に戦争の影響があったことを知らない若者が多いと思う。世界では戦争・武力衝突が続いており、英語で発信することが大切だと感じている。読んでもらい、戦争と平和を自分事としてとらえてもらい、平和をつなぐことを考える一つの契機になってほしい」と話していた。

 ECC国際平和チームの小山さんらは「戦争跡を訪れることで、当時の悲惨さを感じることができた。戦争は過去の出来事だと思っていたが、その場に立つとその考えではいけないと思いました。戦争体験者が少なくなることで、忘れられることが良くないことだと考えました。戦争は現在の私たちの生活にも深く結びついていると感じた。私たちの活動を通して広く伝えたい。英語でも発信し、国境を越えて世界中の人が平和を考えるきっかけになれば」と話し、もっと多くの人に知ってもらうよう、オリジナル楽曲づくりや紙芝居にしていることも紹介した。

 記録集はA4判32ページ。
 250部制作し、市内の小中高校や図書館などに配布する予定。

 28日午前9時から上田市中央公民館で開かれる「太平洋戦争の記憶」(入場無料)で、平和プロジェクト上田の発表があり、紙芝居や自作曲の披露、活動報告などを行う予定。