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<トップインタビュー>2026 ㈱ユウワ=小諸市西原= 渡辺稔社長(54) 「高性能金型などの技術を生かす」

テーマ:小諸市ニュース

 小諸市西原の株式会社ユウワは、プラスチック成形用金型設計・製造、プラスチック成形加工などを手掛ける。小諸市、中国、ベトナムに拠点があり、グローバルにものづくりを展開。
 ±1ミクロンの精度を維持する高い金型加工技術や効率的な大量生産体制を有し、スマートフォンやタブレット端末で使用されるコネクタ部品、カメラや液晶部品、自動車、医療などさまざまな用途で使われる微細精密モールド部品などを生産している。

 ─近年の状況は
 2020年以降、巣ごもり需要に伴う売り上げ増があったが、しばらくして落ち着いた。このところ、再び売り上げ増の傾向が見られる。ただし、中国では厳しい状況が続いている。
 ベトナム拠点では、売り上げ増というより、省力化など収益に関わる改善を進め、業績に反映させた。
 新たな試みとして、中国拠点で自動機械の設計製造を始め、グループ内での使用や他社への販売を行っている。培ってきた技術を生かしながら、事業の幅を広げたかたち。

 ─社員待遇は
 育休取得が進んだ。
 昨年の男性の対象者は6人で、そのうち5人が取得。
 10年ほど前からは時短勤務の選択など、子育て世代が働きやすい環境づくりを実行している。

 ─新たな産業とものづくり
 ものづくりに直結するハード産業について、スマホ市場などは飽和状態。かといって、大きな伸びが見込める新たな製品は少ない。
 AIは急速に社会に浸透した。それを支えるインフラ整備の仕事は、(従来的なものではあるが)出てきている。
 当社としては、当社が得意とする高性能金型などの技術を、生かしていただくことができるお客様を開拓していきたい。

 ─世界情勢について 
 世界情勢は不透明な時代になってきた。
 教科書通りのセオリーは決定的なものにならず、それぞれの事柄に独自に動き対応しなければいけない。
 ものづくりは、世界の市場や技術の構図が変化し、厳しい局面。
 日本のものづくりという切り口より、世界でどう生き残るか考え始めなければ難しい時期になっている。

 ─社会活動について 
 ものづくりの魅力を伝えようと、昨年8月に東京の科学技術館で開催された「モノづくり体感スタジアム(主催・モノづくり日本会議、日刊工業新聞社)」にブース出展した。
 プラスチック製品がどのように出来ているか、また身近なプラスチック製品がどのようにリサイクルされているかを、小型の射出成形機などを使って「体感」してもらうワークショップを企画。2日間で100名弱の子どもに参加してもらった。
 また、本社工場では数年前から、小学校の工場見学を受け入れている。

 ─地域活動について
 事業用地として新たに取得した本社隣接地に、この場所に古くからあった阿弥陀様像をお祀りする「友和阿弥陀如来堂」を建立した。
 この阿弥陀様はかつて、石の体に木製の頭が乗せられた像だった。15年ほど前、私が周辺整備で草刈りを行っていた際に、軽トラのタイヤハウスに大きな石がはさまった。それが、阿弥陀様の本来の頭部だったため、像にお返ししたという縁がある。
 お堂の完成式には、地元寺院の住職をお呼びし、平和と安全をお祈りした。

◇  ◇

 従業員数は、小諸市西原の本社、成形工場、金型技術センターが230人。
 中国拠点が260人、ベトナム拠点が740人。