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医療アートメイク 小牧美歩さん=上田市= 「抗がん剤治療の脱毛に悩む患者に寄り添う」

テーマ:上田市ニュース

【世界決勝戦に日本代表として出場したときの賞状を手にする小牧さん】

 「癌患者さんの気持ちもライフスタイルも手助けになれたらこんなにうれしいことはありません」。
 上田市の看護師、小牧美歩さん(44)は、同市中丸子の「のどか内科クリニック(関口和院長)」で抗がん剤等の治療による脱毛や、原因不明の脱毛症の人に眉やアイライン、リップなどの「医療アートメイク」施術を行っている。

 現在、日本全国で癌患者が増えるなか、上田市でも癌治療をしている人が多くいる。
 抗がん剤治療により脱毛に悩む患者は多く、髪や眉毛、まつ毛が脱毛していく姿に精神的ダメージを受けながら治療している。
 脱毛してしまった顔は人相が変わり、メイクの仕方も分からず、引きこもりがちになる人が多いのが現状。

 医療用ウィッグには助成金が出るが、眉毛やまつ毛の施術には助成金はない。
 同院の関口院長は、医療アートメイクを全国的にも例のない低価格(1万5000円)で施術している。 
 癌治療で脱毛し、同院で医療アートメイクを受けた患者から「抗がん剤治療にお金がかかり、眉やまつ毛までケアできなかった。本当に助かった」と喜びの声が上がっている。 
 施術は、傷のカモフラージュや白斑のカモフラージュ、乳がん後の乳頭乳輪アートメイク、メラニン除去(乳頭乳輪やデリケートゾーンの黒ずみ除去のアートメイクも可能。

 また、加齢に伴いメイクがしづらくなった人(老眼や眉の左右差など)をアートメイクで改善することも可能。

 小牧さんは、救急関係の看護師として20年間勤め、看護大学の教員もしていた。現在は「命を救う」現場から離れ「魂を救う」ことに専念し、医療アートメイクの施術のほかアートメイク看護師を育成するスクールを上田市で運営している。

 昨年2025年には、大規模な「アートメイク日本大会」で優勝し、トルコで行われた「世界決勝戦」に日本代表として出場した。
 「同じ志のアートメイク看護師が増え、地域の皆さまに快適な生活を送っていただけるよう活動したい。メイクができないからと引きこもるのではなく、プロに任せ、消えないメイクでどんどん外へ出て社交的に過ごしていただきたい」と話す。