上田市の上田女子短期大学附属図書館が「乳幼児が感じ取る“音”の世界ーこどもの表現に寄り添うためにー」を開く!
テーマ:上田市ニュース

上田市下之郷の上田女子短期大学附属図書館はこのほど、今年度の図書館講座で「乳幼児が感じ取る〃音〃の世界―こどもの表現に寄り添うために―」を開いた。
同図書館では、施設や資料の活用、地域との交流を目的に例年、図書館講座を開いている。
しかし「コロナ禍」でできない年が続いたため、3年ぶりの開催になった。
今回の講座は、幼児教育学科の今井香織専任講師が、学生に行っている授業と同様な内容にしたことから、今後の進学で上田女子短大を考えている高校生や、関心の高い市民も訪れた。
今井専任講師は、幼稚園に音楽教諭で就職後、園児からの言葉を契機にもっと勉強が必要だと感じて大学院で学んだ経歴を持つ。
「子どもの表現に寄り添うために、どのような視点を持つことができれば良いかを紹介したい。子どもが発する言葉や感じて見ていることは大人が思っている以上に深い」と話し、自らの子どもを例に、子どもが行う意外な表現を紹介。
乳幼児と大人との「聴こえ方」の違いとして、大人はそれまでの経験から、音を聞き分けることで、周囲の出来事や音の風景を把握し、必要な情報だけの音を聴いているのに対し、乳幼児は聴く音を選ぶことなく音の全体を受け取っており、さまざまな音がする環境では必要な音をうまく選べない―と子どもの発達について説明。さらに、乳幼児は聴覚で入った刺激が脳の中で視覚野にも影響したり、逆に視覚の情報が聴覚野にも影響することから、目にする風景を音で感じたり、音に色があると感じる「共感覚」があるとした。
表現とは何かについては、自然や生活環境など外界のさまざま事象を受けて生じた、自分の経験や観察、イメージ、感情などで起きた心の動きを、身体の外に表すこと―と解説。子どもの表現には心の動きがあるとした。
表現のワークとして、参加者がホワイトボードに波形の線を書き、線に沿って別の人が音を出すという体験。
また、絵本の一場面をトーンチャイムや音階のある卓上ベル、タンバリン、トライアングルなどさまざまな楽器による音を使って表現することにも挑戦。
参加者は、絵に沿ってイメージできる音を探しながら楽しみ、発表も行った。



