沓掛和訓さん(79)=青木村村松= 「新嘗祭(にいなめさい)にアワを献穀」
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青木村村松の沓掛和訓さん(79)は、令和4年度の新嘗祭に自身が栽培したアワを献穀し、宮内庁から伝達書と御紋付磁器杯がこのほど伝達された。
新嘗祭(にいなめさい)は、毎年11月23日に天皇陛下が新穀を神々に供える神恩に感謝する祭典。
長野県は、アワと米を献穀している。
本年度は「新型コロナウイルス感染拡大防止」のため、宮内庁へアワを送る形で献穀したという。
献穀したアワは県農業試験場が育成した「あわ信濃2号」という品種を使用。
栽培者は県上田地域振興局から依頼された青木村が、農業経験豊富なベテランの沓掛さんを推薦して決まった。
五穀のうち四穀は栽培経験があったが、アワは初めてという沓掛さん。
昨年6月13日に種をまいて10月2日に収穫。
「当初から献穀は10月27日必着だったので逆算して栽培しました。雨が多くてなかなか種をまけなかった時が一番困りました」と振り返る。
沓掛さんは、リンゴ栽培とブドウ栽培の名人として村内では一目置かれる存在。
「献穀という失敗の許されない状況でしたが、マニュアルもあったので自然体で作れました。今は責任を果たせてうれしく思います。一生の思い出になりました」と笑顔を見せた。