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「蚕種の郷」と言われる上田市上塩尻でカイコ「小石丸」を「地域ブランド」に! ☆「蚕種の郷」へ再び

テーマ:上田市ニュース

【檀信徒会館で蚕に桑の葉を与える作業をするメンバーら】
【東福寺観音堂で祈祷】
【上蔟(じょうぞく)が近づいてきた蚕】

 上田は江戸時代から昭和にかけて、養蚕業と蚕種の生産で栄え「蚕都」と呼ばれ、国内のみならず、海外にも知られていた。

 「蚕都」を未来に向けて繋いでいきたいと、同市上塩尻の小岩井紬工房の小岩井カリナさんは昨年、「蚕都展実行委員会」を発足した。

 同委員会は「蚕種の郷」と言われる上田市上塩尻で、養蚕をして繭から糸をとって商品化する事業を上田市の活力あるまちづくり支援金事業として「iyasaka! 蚕種の郷 地域ブランド事業」を企画した。

 事業を推進するにあたり、協力してくれるメンバーと桑の葉の提供を呼びかけた。
 今年5月8日、上田市の上田蚕種(株)から上田市が発祥とされる「ueda小石丸」の蚕種3千頭を譲り受け、養蚕が始まった。

 養蚕の場所は、同地区の東福寺近くの登録有形文化財でもある住宅「檀信徒会館」。

 集まったメンバーは交代で朝夕2回のえさやりと桑の葉の採集、掃除など手伝っている。
 蚕の餌となる桑の葉は上塩尻の住民らの提供で賄っている。

 小岩井会長は、「養蚕をして糸をとり、作品を作るという、かつてこの地域で栄えた蚕種や養蚕の流れを、もう一度現在の私たちが実現できたら素晴らしい」と事業への熱意を話す。

 また、もう一つの狙いは「地域間交流を深めること」。集まったメンバーは、作業をしながら養蚕の経験や懐かしかった出来事、地域のことなどを話題にし、養蚕を通して親交を深める場所にもなった。

 -東福寺で祈祷-
 養蚕を始めて約1カ月。育てた蚕が十分に成長し、繭を作るために、専用の器具である「蔟(まぶし)」へ蚕を移動させる上蔟(じょうぞく)が近づいてきた。

 蚕に桑の葉を与える作業をした後、「蚕が美しい繭になって地域ブランドへと発展していくこと」を願って、東福寺の観音堂で新藤憲吾住職に祈祷してもらった。

 小岩井会長は「地域の人たちの協力でここまで来ることができた」と感謝し「今後、真綿作りをし、来年には大きな作品と身近な商品を作りたい」と意欲を話していた。