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しなの鉄道が「黒字決算」2025年度! ☆定期外運賃に好調な伸び ☆スキー客などインバウンド

テーマ:上田市ニュース

【土屋社長】

 しなの鉄道は、2025年度の「第30期決算承認の取締役会」を行った。
 安全対策に県や沿線市町の支援、定期外運賃に好調な伸びがあり、前年度の赤字を転換し、当初純利益が5500万円余の黒字決算となった。

 2025年度の輸送実績は、しなの鉄道線が899万人余で前年度比100・8%。
 北しなの線を含めた合計は、1259万人余で前年度比100・8%。
 うち定期外が377万人余で前年度比103・7%、通勤定期が410万人余で前年度比101・8%、通学定期が471万人余で前年度比97・8%となった。
 定期外の伸びは、北しなの線で「スキー客・インバウンド」が目立ったほか、軽井沢の観光客、沿線でのイベントが考えられるという。

 旅客収入は全体で27億5900万円余、前年度比101・8%の増収となった。
 うち定期外が14億5900万円で前年度比104・5%、通勤定期が7億6500万円で前年度比100・3%、通学定期が5億3400万円で前年度比97・0%。
 以前は定期外と定期の収入が半々だったが、人口減少もあって状況が変わり、定期外を伸ばすことが重要になっているという。

 いずれも前年度から伸びたものの、19号台風・コロナ禍前の2018年度と比較すると、輸送人員は85・3%、旅客収入は88・1%でコロナ前の水準まで回復していない。
 2021年から回復傾向にあるが、回復度合いが年々鈍化している。

 3年前の脱線事故を教訓とした積極的な安全対策のため、昨年度から5年間で20億円の修繕費増額を進める中で、土屋智則社長は「昨年度の決算は、やるべきことをやった上で黒字転換をした。やるべきこととは、安全運行の確保。安全最優先を中心に据えて事業を進めてきた。急速に進む設備の老朽化に待ったかけるため、昨年度から安全のための設備強化緊急対策をスタート。昨年度は3・6億円分の工事を実施した。営業費合計は開業以来、過去最高額となった。引き続き安全施工に留意しながら着実に事業を進めたい」とした。
 旅客収入については「コロナ前からの回復は頭打ち。2018年度比の数字よりも前年度比より、いかに右肩上がりの業績をあげることを今後は目指すべき。収益力の向上、稼ぐ力に注力したい」とした。