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版画展「閃」(5日まで・小諸高原美術館市民展示室) ☆東北信地域の版画愛好家ら20人が展示!

テーマ:お知らせ

【「晩秋の妙高高原」と桜岡さん(右)ら】
【「桃花咲く里」と髙橋さん(手前)】

 小諸高原美術館市民展示室で5日まで、東北信地域の版画愛好家ら20人による版画展「閃」が開からている。
 風景や人物、静物などをモチーフに木版や銅版などさまざまな手法で刷り上げた作品40点が並ぶ。
 入場無料。

 年1回開いている恒例の作品展で19回目を迎える。
 「信州版画協会佐久支部展」として開催していたものを発展させ、佐久地域に限らず版画を創造的に制作している人なら誰でも出品できる展覧会。

 「浅間山はわたしにとって世界遺産。見る場所や角度によって荒々しい姿やなだらかな姿を見せる美しさ、季節の変化が魅力」と話すのは実行委員長の髙橋謙司さん(79)=小諸市滋野=で、浅間山の木版2点を出品。
 小諸市の御影新田から見た「桃花咲く里」と嬬恋村から見た「早春の彩」を並べた。

 板画家の棟方志功(1903―1975年)らが創設した日本板画院の委員で長野支部支部長の桜岡健輔さん(83)=軽井沢町=は木版「晩秋の妙高高原」などを展示。
 先月、東京都美術館で開かれた「第75回 板画院展」で下澤木鉢郎賞を受賞した作品だ。
 油絵の具を用いた独自の油彩刷り版画の技法で山肌の質感や色合いを追求、20色の多色刷で1枚刷るのに3カ月を要する。

 桜岡さんは20歳の頃に木版画家・詩人の川上澄生(1895―1972年)から手ほどきを受けたのをきっかけに60年以上制作を続けている。
 棟方志功は川上澄生の木版多色刷「初夏の風」(1926年作)に深い感銘を受け、油絵画家から版画家(板画家)に転向したという逸話がある。

 桜岡さんは「川上先生に家に招かれ作品や素材になったものを何でも見せてくれて、人生が変わるような経験をした。人となりを教わった」と話し、来場した鑑賞者らに作品や技法などを熱心に伝えていた。

 髙橋さんも桜岡さんに教わったのがきっかけで定年退職後に版画の世界に。

 髙橋さんは「さまざまな版種やプロ級の技法などたくさん楽しめる版画展。なかにはAIのデジタル版画もある。それぞれの違いや面白みを見てほしい」と話していた。

 時間は午前9時から午後5時まで(最終日は午後4時まで)。