「中国四川省に咲く花」と題した「ヒマラヤ写真展」(23日まで・上田市立美術館アトリエ) ☆群馬県嬬恋村の佐藤重雄さん(71) ☆「ネパールの大洪水、温暖化を肌で感じる」
テーマ:上田市ニュース




群馬県嬬恋村の佐藤重雄さん(71)は、23日まで上田市天神3の市立美術館アトリエで「中国四川省に咲く花」と題した「ヒマラヤ写真展」を開いている。
ヒマラヤ東部にある中国四川省の四姑娘(スークーニャン)で今年6月に撮影した高山植物の写真をA2サイズにして30点展示した。
黄色い大きな花を付けるケシ科の「メコノプシス・インテグリフォリア」は標高4400mで、ラン科のアツモリソウ「キプリベディ・ティベティクム」は標高3800mで撮影した。
縦2m、横4mほどに拡大プリントした標高3730mのキャンジンゴンパの風景写真が一際目を引く。
今年8月26日に氷河崩落により土石流が発生し、未曾有の被害をもたらしたネパールの大洪水。
その被災地シャブルベシに1年前の同じ日に佐藤さんは滞在していた。
キャンジンゴンパはシャブルベシから「花の谷」と呼ばれるランタン谷を通って奥に入った場所。
昨年、一昨年と2年続けてここを訪れた佐藤さんは「撮影中も30分に1回は氷雪が崩落する大轟音が響き渡り、地球温暖化が急激に進んでいることを実感した」という。
佐藤さんは31年前に初めてヒマラヤを訪れ、その後は毎年のようにカメラを手にヒマラヤに向かう。
「現地は空気が薄く太陽の光がダイレクトに届くので、花の色の輝きが違う」と魅力を語る一方で「溶け出した氷河によって水没した高山植物を目にしたこともあり、ヒマラヤの植物が絶滅する危険もある深刻な状況だ」と強い危機感を抱く。
佐藤さんはヒマラヤで撮影した花のカレンダーや絵はがきを販売し、売上の10%を日本赤十字社を通してネパール洪水救援金として寄付する計画。会場にはジャイチの募金箱も設置している。
入場無料。
展示時間は午前10時から午後5時(最終日午後3時)。