「土木・環境しなの技術支援センター」が冊子を制作! ★「明治期の輸入トラスを引き継いだ『りんどう橋』の物語ー文化財登録をめざして」
テーマ:新刊情報


土木、環境の技術者や研究者らがつくる「土木・環境しなの技術支援センター」=理事長 小西純一・信大名誉教授=は「明治期の輸入トラスを引き継いだ『りんどう橋』の物語―文化財登録をめざして」と題した冊子を制作した。
このほど、上田市に10部寄贈した。
同センター理事の熊谷圭介・長野大環境ツーリズム学部教授と高藤享仁・㈱みすず綜合コンサルタント常務、山浦直人・県立歴史館名誉学芸員が市役所を訪れて土屋陽一市長に手渡した。
りんどう橋は、同市御嶽堂の内村川に架かる歩行者のための橋。
明治中期にドイツで製作された鋼ピン結合ボーストリングトラスを再利用して建設された。
延長は約51m、幅員3m。
九州の鉄道橋を移築して丸子鉄道の千曲川橋梁として長く使われた。
1969年の廃線に伴い道路橋に転用し「大石橋」となった。
2001年、台風の増水で被災したため2007年に、現在の「りんどう橋」として移設した。
熊谷さんは「りんどう橋は歴史のある橋で、かつては製糸産業が盛んだった上田と丸子を結ぶ鉄道橋だった。いろいろな物語が詰め込まれた橋なので文化財として活用しまちづくりに生かすため、その価値をしっていただきたい」とあいさつ。
土屋市長は「文化財登録へ向けて今後、手続きを進めていきたい。地元の子どもたちにとっても日ごろから見慣れた橋だが、どういう橋なのかを物語として伝えていくことが大切だと思う」と感謝した。
冊子は50部製作。
A4判、198ページ。
歴史的トラスを再生、再利用したりんどう橋の建設についての詳細や関係論文などを掲載している。
市では広く市民が閲覧できるよう市立図書館に収蔵するという。



