上田市の塩川小学校がチョウのオオルリシジミの食草「クララ」を椀子ヴィンヤードに植え戻す!★環境保全の学習を行う。
テーマ:上田市ニュース


上田市の塩川小学校5年東組はこのほど、校内で育てたチョウのオオルリシジミの食草「クララ」を、椀子ヴィンヤードに植え戻す環境保全の学習を行った。
この学習は、上田市とキリングループの包括連携により、環境保全や資源循環、子どもや青少年の育成の取り組みとして続いている。
キリングループのメルシャンが陣場台地で運営する「椀子ワイナリー(ワイン醸造)」の「椀子ヴィンヤード(ブドウ畑)」では、国立研究開発法人・農研機構西日本農業研究センターの楠本良延・上級研究員が、生態系調査を行っている。
塩川小の学習では、楠本さんを講師に迎えて、近くの東御市に生息している絶滅危惧種のオオルリシジミが繁殖できる環境にしようと、自生するクララを増やすし、オオルリシジミがやって来ることを期待している。
この日は、まず楠本さんが東組の教室で「少なくなっているクララは草原に育つ植物で、日本では草原環境が少なくなっている。ヴィンヤードは草原環境。オオルリシジミはクララのつぼみに擬態して身を守り、つぼみを食べる。今は上田市にオオルリシジミはいないが、もしかしたら将来、偶然やって来て、復活するかもしれない」と、これまでの学習の振り返りを行った。
その後、昨年からクララの枝を切って苗にして校内の畑で育てたものを、クラスの29人で根から掘り起こして鉢に入れ、ヴィンヤードにバスで移動。
広いブドウ畑の中の土手で移植作業を行った。
苗から育ったクララは、30㎝から1mほどに成長。
児童は、慎重に掘り起こし作業を行い、20株を鉢に入れた。
ヴィンヤードの土手では2、3人のグループに分かれて、移植ゴテで苗の根が入る深さに土を掘り、植えてから水やりを行った。
体験した児童は「上手く植えられて良かったと思う。クララが大きく育って、オオルリシジミが来てほしい」と話していた。
育てたうちの3株は椀子ワイナリーの玄関付近に移植し、ワイナリーを訪れた人にも活動を紹介することになった。
移植後、楠本さんに児童から活発な質問があった。担任の柳橋学教諭は「子どもたちはたくさん質問もできて良かった。より地域の自然に興味を持ち、守ることにつながる良い活動になった。大人になった時、この体験が生きると思う」と話していた。
今回の移植には、塩川地区の住民組織も動向し、クララを増やす取り組みを行うとしている。



