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上田市のアート金属工業(株)が「コーヒー栽培の実験」に着手!

テーマ:上田市ニュース

【順調に育つコーヒーの木と三城社長】
【実験用農業ハウス】
【採熱槽】

 上田市常磐城の内燃機関用ピストン製造、販売のアート金属工業㈱はこのほど「コーヒー栽培の実験」に着手した。
 本社敷地内に「農業ハウス1棟」を設置した。

 上田城跡公園に隣接する立地を生かし「上田産コーヒー」をブランド化して観光振興にも寄与したいとする。

 工場の移転に伴い空き土地となる1万8000㎡を有効活用。
 カフェを併設した観光農園の開設も視野に入れる。

 農業ハウスの広さは約250㎡。
 6月7日に「アラビカ種ティピカ」40株を植樹した。

 専任で栽培を担当する竹内仁士さん(58)はこれまでは金型製造に従事しており「コーヒー栽培もものづくりという意味では同じ。でも自然相手で未知数のことが多く、大変だけれど楽しいです」と話す。

 コーヒー栽培のためには農業ハウスの室温を25度程度に保つ必要があり、地中熱エネルギーを利用してヒートポンプで温度管理する。
 同社は敷地内4カ所をボーリングし地下水を浄化して放出しており、既存のパイプラインから地下水を「採熱槽」に取水して熱交換器で処理する。

 室温管理には「地中熱ヒートポンプ」や「電気式ヒートポンプ」を優先的に使用。
 灯油式温風暖房機はバックアップとして使う計画。

 この実験は、同社が2030年にありたい姿を具現化するための中長期経営計画「AS30(ART Strategy2030)」の新事業創出の取り組みの1つ。
 同社やグループ会社の従業員から寄せられた196件の提案を経営企画部でスクリーニングして実現した。

 初期費用には、約3500万円を投じた。

 三城伸五社長(63)は「自動車業界は100年に1度の変革期といわれており、新たなチャレンジは社員のモチベーションにつながる。上田城跡の資産を活用して地域活性化に貢献したい」と力を込める。