<トップインタビュー2025> マザーツール=上田市御所= 代表取締役 西澤壮太氏(42) ☆「まずやってみる」の意識で行動
テーマ:上田市ニュース

上田市御所に本社を置く計測器と監視カメラメーカーの(株)マザーツールは、自社工場を持たないファブレスメーカー。
1988年、相談役の西澤尚夫氏が上田市御所の自宅で創業。
業務拡張のため昨年9月に本社を新築移転。
10月から操業を始めた。
創業から今年37年目。
3代目社長の西澤壮太氏に経営戦略や将来展望など聞いた。
◇ ◇
西澤社長は同社に2007年入社。
2018年、36歳で社長に就任し、今年8年目。
入社当初は総務、財務を担当。
特に中国・韓国・台湾にある海外サプライヤーとの折衝や新規開拓に力を注いだ。
その後、営業と商品企画を経験し、自社事業を多角的に学んだ。
ー経営理念
〈ミッション〉「現場課題を可視化するモノづくりで社会に貢献する」
計測器は、温度、風速、照度、pH、電流など目に見えない情報を数値化する。監視カメラは人の目の代わりに映像化する。利用者は、これらを活用することで、次の行動を起こしやすくなる。
「商品に不具合があるとお客さんも社員も幸せになれない」という社員の声をきっかけに、商品企画会議を発足。品質保証を重視する体制を整えた。
<ビジョン>「トレンドをつくる」
メーカーとして、優れた商品と充実したサポートを通じて、顧客に選ばれる存在を理想とする。さらなる商品力の強化で一層選ばれる企業を目指す。
〈バリュー〉「豊かな人生のために関わる人たちの感謝を目指してまずやってみる」
ミッションとビジョンを達成するためには、得意先や仕入先だけではなく、社員同士や家族、地域社会など多方面からの感謝が欠かせない。
感謝を生み出すには、挑戦を続ける文化を築く必要がある。「まずやってみる」の意識で行動し、結果として会社の価値を維持向上し、社員一人ひとりの人生を豊かにしていくことを目標とする。
約4年前から全国組織の「中小企業家同友会」に参加し、経営者としての姿勢を学ぶ中で、時代の変化に対応し続けるための学びの重要性を実感している。
-将来展望
わが社の商品群は、社会が求める便利さに内包された要素が多い。
AIの技術を取り入れるなど時代の変化に対応しつつ、競合他社と差別化を図る付加機能やきめ細かいサポートで、あらゆる分野の課題解決に貢献していきたい。そのためにも強固な組織づくりが不可欠。
トレンド商品を作るためには挑戦する時間を確保しなければならない。そこで社内の業務の効率化を推し進めている。
業務のワークフローを見直してアナログな所はできるだけデジタル化し、マニュアルを整備して、5年以内に業務の標準化の達成を目標としている。
少しずつ目標を達成して、挑戦の時間を増やしていく方針。
-本社新設
業務の拡張や労働環境の改善、倉庫の集約など将来を見据え、本社を新築移転した。
新社屋は敷地面積4,259㎡、鉄骨造2階建て、延べ1,999.45㎡。
社員の意見を取り入れ、働きやすさを重視した。
倉庫は在庫管理の効率化と誤出荷などのミス軽減を図るため個体識別が可能なRFIDによる商品管理を導入。
複数拠点に分かれていた倉庫を一か所に集約したことで労力を軽減、生産性向上にもつながった。
今後「倉庫の拡充に伴い、OEM供給を継続しつつ、自社ブランド比率を高めていきたい」という。



