ニュースの力で地域を良くする新聞社
東信ジャーナル

新聞購読のお申込みお問い合わせ

◇おことわり/催し等は新型コロナウイルス感染症対策のため中止または延期の場合がございますので主催者等にご確認ください。

<トップインタビュー①> ㈱アルカディア=上田市小泉= 春原直樹社長(43)「要望に合わせた小回り利く対応」

テーマ:ひと

 上田市小泉の㈱アルカディアは、精密板金の製造や電子機器・制御機器設計・組配など行う。
 昭和58年設立で、40周年の節目を迎えている。
 平成31年に、創業者の松井利光会長から社長を引き継いだ春原社長に、これまでの経営や今後の展望などを聞いた。

 ―設立からこれまでの発展について
 設立時は、通信機器・音響装置などのシステムメーカーからの受注で、通信や音響機器の組み立て配線業務からスタートした。
後に精度の高い板金加工品の必要性から、自社で板金工場を立ち上げ、次第に仕事の幅を広げてきた。
 板金加工から組み立ての一貫生産が喜ばれ、設計からもできるため、長くお付き合いのある事業者からは、外観図だけで依頼を受ける場合もある。
 自社製品が活用される先はさまざまで、議会議場や大学の教室の映像や音響。
公共交通機関では、新幹線のホーム可動柵の扉の部分や開閉の制御盤もあり、上田駅、佐久平駅、安中榛名駅等を手がけた。
産業用機械に使われる機器製造なども行っている。
 多品種少量の製造が多いので、お客の要望に合わせた小回りが利く対応ができる。
「新型コロナ」による例外を除けば、売り上げは年々伸びている。

 ―社長就任、4年目について
 一社員で入社したが、ある日、当時の松井社長から突然に「社長をやってみないか」と言われ、一度は断った。
しかし、同僚や自らの親族からのアドバイスもあって引き受けた。
 就任してみて奥深さを感じている。
 これまで事業が伸びていることや、新しく工場を新築することもできたが、まだ上手くできたこともあったと思う。社長の自己採点として60から70点。
 一番はスタッフの皆さんに支えてもらったことが大きい。

 ―今後の課題や展望について
 原材料費高騰があり、板金で材料を切り取る時に無駄がでないよう工夫したり、品質会議を開いて品質の追求も行っている。
 今後の事業拡大・発展を見据えて準備をしていきたい。

◇  ◇

 資本金は1000万円。
 直近の決算4・2億円、現在の第40期は4・5億円を目指す。
 従業員数は役員含めて34人。
 従業員を随時、募集中。
 (電話)0268・25・0034