<トップインタビュー>2026 ㈱キャステク=青木村= 増田公男社長(84) ☆「医療機器好調、半導体関連も柱に」
テーマ:青木村ニュース

1946年創業、今年80周年を迎える青木村に本社を置く(株)キャステク。
銑鉄鋳物・アルミニウム軽合金鋳物・銅合金鋳物の鋳造と加工・組立を生業としている。
同社の製品を日本の大手企業に絶大なる信頼を寄せてもらうまでに成長させた、鋳造一筋に生き抜く増田公男社長(84)に厳しい時代の生き残り術を聞いた。
―未来を見据える経営戦略
3年、5年、100年後を見据えると、国内外の幅広い最先端技術がどのようなスピードで進化し、どの産業がどこで何のために使われているか。
また、どの産業界の作業機械が採用されて国内外に良い影響を及ぼしているかの見極めが大事だ。
反対に15%~30%の減産では済まないで最悪、受注0%になり兼ねないような事態を見たり聞いたりもしている。
進化が進むことにより、同業他社より技術開発の遅れが企業の命取りとなった教訓が脳裏をかすめる。
従って、そのような業界の大量生産の受注を極力避けて試作品のみに留め、少なくとも20~30年はそのようなことが起きる可能性の少ない仕事を取捨選択して受注するよう、一層の注意を払い、変化の厳しい時代の生き残り戦略とし、今後も推し進めていくことが望ましい。
―現状と課題
アルミ、銅合金、鉄等の原材料と電気・ガス、輸送費等の副資材が大幅な値上がりとなり、人件費の増額等が響くのが現状。
受注状況売上高はピーク時の最大15%ダウン、直近では約10%ダウンが推移している。
逆に電力システムの変電装置、遮断装置、避雷装置等の10万から100万ボルトを制御するシステムは対前年比150%と数年間は好調で、大増産の情報をいただいているが、従来のシステムの更新が主流のようだ。
また、医療機器は相変わらず好調で増産を計画している。
弊社は毎月必ず受注をいただく顧客が30~50社以上あり、おかげさまで総合的には10%ダウンで推移している。
業種別に大きく分けると電力、建機、車両、医療機器関係の4本柱が受注状況。今期は電力と車両関係(電車、新幹線)の仕事を増すと同時にもう1本の柱、半導体関連を立ち上げ、5本柱の方針を決定した。
さらに機械加工技術者の大幅なレベルアップを考えている。高度な機械加工技術者の確保が最大のテーマ。技術者によっては最大で時給6千円位までを考えている。
―人材確保
加工技術者は特に不足していないが、現在20%が外国人。
言葉の壁、文化の違い等々の問題はあるが、基本的には日本人の人材が望ましい。
―抱負
昨年秋頃から鋳造技術の伝承書(文字説明、図案、動画等)の制作を始めた。
できる限り分かり易いトラの巻にしたい。
個人的には「車で日本1周の旅をし、美しい花や景色を見たり、美味しい物の食べ歩きもいいかなあ」と抱負。



