ミライ★ チャレンジ!ダンスバトル! 上田市塩田のHIPHOPダンス井上愛斗さん(17)、森内 梨心さん(18) ★「ダンスバトルの頂点へ」「楽しんで踊りたい」
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上田千曲高校2年の井上愛斗(まなと)さん(17)と、丸子修学館高校3年の森内梨心(りこ)さん(18)は、長野県の「HIPHOP(ヒップホップ)ダンス界」で若手期待の星だ。
2人は上田市上田原のダンススタジオ「CROSS MOTION(クロスモーション)」に通い、ダンスの技術を磨く日々を送る。
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井上さんは5歳の頃、テレビで観たダンスに「かっこいい」「やってみたい」と憧れ、ダンスを始めた。
小学1年生からクロスモーションに通っている。
曲に合わせて踊るダンスバトルを得意とし、中学3年生の時に「FRONT LINE甲信越大会SOLO BATTLE(新潟)」で優勝。
「グランドファイナル(大阪)」に出場し、惜しくも初戦で敗退したが「初めての大きな大会で負けたことがくやしくて、すごく刺激になった」と話す。
毎日、学校終わりにスタジオに通い練習する日々を送り、昨年10月「FANCY FREE」長野予選(上田)のU―18部門で優勝。
現在(2023年12月時点)でポイントランキング1位。
今年6月の「決勝大会(長野市)」に駒を進める。
HIPHOPダンスバトルは、ダンサーが1対1の対面で、ランダムにDJのかける音楽に合わせ即興で1ムーヴずつ踊り合う。
より多くのJUDGEの票を獲得した方が勝利する。
井上さんは、体を大きく使ったり細かい動きや「アイソレーション技術(首や胸など体の一部位だけ動かす)」など駆使して踊る。
「日頃は基礎のステップを繰り返したり、可動域を速く動かすトレーニングを積んでいます」。
「音楽の勉強も大事でいろいろな曲が1000曲くらいは頭にないと」と話す。
今年の抱負は「1月7日に開催するROCK ON長野予選で優勝し、8月のファイナル出場を決めたい」。
そして「6月のFANCY FREE決勝大会で優勝すること」。
将来は、日本最大級のダンスフェスの決勝戦「DANCE ALIVE FINAL(両国国技館)」の舞台に立ち、頂点をつかみたいと話していた。
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森内さんは5歳の頃、幼稚園の友だちに誘われてダンスを始めた。
小学校6年生の時にクロスモーションに入り、レベルアップした。
中学1年生の時に、クロスモーションの講師でプロダンサーのYOSHIAKIさんがプロデュース、振付を行うダンスユニット「スティルモーション」を結成。
現在のメンバーは県内の3人。
森内さんのほか、佐久や松本から集まっている。
YOSHIAKIさん指導の下、上田や佐久、松本を行き来し練習を重ねている。
スティルモーションの3人は1曲3分のコンテスト作品を磨き上げ、 昨年9月に開催した「NEXT LEGEND(浜松)」のチームコンテストで優勝。
今年2月に開催する決勝大会に駒を進めた。
「決勝大会では優勝したい」と意気込む。
3月にはダンスコンテスト「ドラドラ(町田)」にシードで出場する。
「決勝大会にも出て、一番は楽しんで踊りたい」と話す。
森内さんは「ダンスは自分にとって必要なもの。ダンスをやってないと物足りない。ダンスをやってる時が一番楽しい」という。
将来の夢は美容師で「大人になってもずっと楽しんでダンスを続けたい」と話していた。
◆クロスモーション創設10周年に平林代表語る
クロスモーション(平林潤代表)は昨年、創設10周年を迎え、12月に記念発表会をサントミューゼで開いた。
スタジオに通う生徒や県内外のプロダンサーら総勢約180人が集い、約1000️人の観客を前にパフォーマンスを披露した。
上田市の平林代表(37)と安曇野市のYOSHIAKIさん(48)は、井上さんや森内さんが小学生の頃からダンスを指導し、2人を育て見守る存在だ。
平林代表は「10年前、先輩でダンスの師匠のYOSHIAKIさんに声をかけ、2人で始めた頃は生徒2人からのスタートだった。
現在はダンスの講師は5人、生徒数は120人を超えるまでになった」と話す。
生徒は幼稚園から小中高大学生、社会人は20代から70代まで通う。
「ストリートダンスは音楽ありき。体を楽器に例えて音楽を表現することを大事にしている」と話した。
◆プロダンサーYOSHIAKI
YOSHIAKIさんは、佐久市出身のプロダンサー。
長野県内外に生徒を抱え、ダンスイベントの主催や、審査員で海外に呼ばれるなど活躍している。
「バトルやコンテストに戦いに行く子たちを全国レベルやファイナリストへ、さらなる高みに上がるための指導をしている」。
「人の印象に残るダンサーになってほしい」と話していた。