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小諸市教育委員会が「市動物園第2期再整備に伴う発掘調査の現場」を公開! ★11月ごろに「一般向け現場公開」も予定。

テーマ:小諸市ニュース

【調査区4の江戸時代以降の雨落とみられる石列、
基礎跡とみられる土坑】
【調査区3の、奈良時代の竪穴住居跡とみられる建物跡】

 小諸市教育委員会はこのほど「市動物園第2期再整備」に伴う「発掘調査の現場」を公開した。
 発見された江戸時代の建物跡や奈良時代の住居跡などについて説明した。
 しばらくは「露天展示」を行い、来園者も見学できるようにする。
 また、11月ごろに「一般向け現場公開」も予定している。

 動物園を含む懐古園は、もとは小諸城があった場所。
 動物園は、新獣舎建築などの再整備が段階的に進められており、整備前には、対象地点の発掘調査が実施される。
 江戸時代の絵図などにより、動物園の敷地内には城米蔵や年貢蔵などがあったと想定されている。

 今回、発掘調査が行われた地点は、旧トイレがあった付近の「調査区3(15m×4m程度)」と、旧ペンギン舎やフラミンゴ池があった付近の「調査区4(15m×5m程度)」。

 調査区4では、江戸時代以降の雨落とみられる石列、基礎跡とみられる土坑が発見された。
 これらは、「信州小諸之城並曲輪城下之図(1674年)」や「御城米蔵御改絵図(1731年)」などの小諸城絵図と照らし合わせると、扶持蔵・次茶所の一部遺構である可能性がある。
加えて、縄文時代以降もしくは時期不明の土抗や溝跡などの遺構、土器や銭貨などの出土遺物も見つかった。

 調査区3では、奈良時代の「竪穴住居跡」とみられる建物跡が発見された。
 住居の大きさは一般的とみられるが、壁面に積み上げられた軽石という比較的珍しい特徴があった。
 また「釜戸」があったと見られる窪みがあり、焼けた土も残っていた。

 なお、2期再整備に伴う発掘調査は先月から実施。
 すでに完了しているが、検証はまだ十分に行われていない状況。
 今後も研究者の意見等を聞きながら検証を重ね、遺跡の評価を行うという。
 いずれにしても、これまで絵図でしか知られていなかった江戸時代の遺構などの発見は「小諸城を理解するための貴重な情報」となるという。

 調査結果について説明した市の井出勇介さん、高橋陽一さんは「調査内容の公開により、市民の文化財に対する関心や理解を深め、文化財保護につながれば」と話していた。