小諸市動物園のアイドル犬「川上犬さくら」が息を引き取る。。。
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小諸市動物園の人気動物、川上犬の「さくら」が9月23日に老衰のため息を引き取った。
懐古園三の門入口付近に設置された献花台には、多くの人が訪れ、別れを惜しんでいる。
さくらは県天然記念物に指定されている川上犬のメス。
2009年1月23日生まれで、同年4月に同動物園に譲渡された。
以来「動物園のアイドル」として多くの来園者に可愛がられてきた。
懐古園内は散歩コースで、多くの人の目に留まった。
9月21日には散歩にも出かけていたが、翌日から元気がなくなった。23日には動けない状態となり、息を引き取った。年齢は15歳と8カ月で、人間に換算すると約90歳だった。
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懐古園内にある懐古神社社務所の職員、牧野恵子さんは、さくらを譲渡当時からよく知る人物。
「さくら」という名が決まる前の「リリー」という名にちなみ「りぃちゃん」と呼んで最後まで可愛がった。
社務所にも写真を飾り、訪れる人に紹介していた。
譲渡当時について「コロンコロンしていて、可愛くて可愛くて。最初は、まだ小さいということで懐古園事務所の中で世話されていた。私は(事務所隣の)徴古館でも働いていたので、仕事前に遊ばせてもらって、とても癒された」と振り返る。
牧野さんから見たさくらの性格は、やんちゃで元気。そして賢く、人を覚えていた。さくらは散歩で社務所に立ち寄ることも多く、牧野さんはおやつを用意して迎えた。普段は「おすわり」や「お手」をしてからおやつを食べるさくらだが、牧野さんはそれを求めないと知っていて、ただはしゃいでいたという。
また、犬種に由来するとみられる気性の激しさも見られた。 小さい頃は懐古園職員のズボンを破いたことがあったという。
小型犬などを見かけると威嚇するため、飼育員は注意を払っていた。
気に入らない人にはうなり声をあげて威嚇したという。
一方で、臆病さと警戒心も持ち合わせていた。
懐古神社の池をのぞき込んで、鯉に水をかけられた経験から、水を恐れるようになった。
散歩で池の近くを通るときは、池から一番遠い通路の端にくっついて歩いたという。
弓道の音も嫌がり、弓道場の近くでは同じく最大限まで離れて歩いた。
なお、水に関しては、ある程度克服したという。
牧野さんはいつも、さくらに会うことを楽しみにしており、さくらと牧野さんの仲の良さは懐古園職員にもよく知られていた。
9月23日、牧野さんは飼育員からさくらの容態を聞き、様子を見にいった。
さくらはぐったりとしていたが、牧野さんが「りぃちゃん」と呼び掛けると顔を向けてくれたという。
その一時間後に息を引き取った。
牧野さんは「亡くなってしまって、とても寂しい。来園者にも飼育員にも、多くの人に愛されていた」と悲しんだ。
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三の門前の「献花台」は、15日から31日まで動物園内の「ふれあい広場」に移動。
「思い出を綴るノート」も用意している。



