小諸市立水明小学校伝統の「田んぼスケート授業」が今年も始まる!児童、初めてのスケートリンクに歓声。
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「わー冷たい、つるつるー」―。
冬の風物詩となっている小諸市立水明小学校、伝統の「田んぼスケート授業」が今年も始まった。
17日には、1年生が全員そろってデビュー。
初めてのリンクに歓声があがった。
この日、1年1組34人が北校舎裏にある縦30m、横10mほどの田んぼに氷を張ったスケートリンクのまわりに勢揃い。
練習してきたというスケート靴のひも結びを保護者ボランティアらのサポートで行い、補助の箱につかまり立ちをして、一斉にスケートリンクへ一歩を踏み出した。
「こわい」「めちゃめちゃ冷たい」などの声が響き、上田律さん(7)は「楽しい、すべるところが」と笑顔。
吉田虎ノ介さん(7)は「立つ練習しようよ」と友だちに声をかけながら、支えの箱から手を放して挑戦。
バランスをとりながら進み、尻もちをついては何度も立ち上がっていた。
担任の武内滋子教諭は「みんなすごい楽しみにしていて、全員そろってデビューできたのがうれしい」と話した。
見守っていた母親の一人は「私たちが小学生の時もこの田んぼでスケートをやった」と話し、昔の自分と子どもの姿を重ねて懐かしんでいた。
長年ボランティアで田んぼの氷張りを行い、伝統の授業を支える花岡一登さん(92)も見学に訪れ「ここ数日暖かくて心配だったが、きょうはよく氷が張っている。20年以上になるが毎年子どもたちが滑っている姿を見るのが楽しみ。ボランティアの仲間も増え、地域で伝統を守っていきたい」と話した。
児童たちは、保護者と花岡さんに「ありがとう」とお礼を言って授業を終えた。
同小は授業の一環として、児童がこの田んぼで稲を育てて、冬はスケートリンクとして活用。
かつて地域にあった原風景を残す、特色ある授業になっている。