小諸市の芦原新校整備工事の仮設校舎を巡り「芦原中PTA」が市と議会に「署名と請願書」を提出! ☆「子どもを真ん中に議論して」全教室が入る仮設校舎を
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「子どものことを第一に考えて」―。
小諸市の芦原新校整備に伴う仮設校舎を巡り芦原中学校PTAは14日「工事エリアから離れた仮設校舎に全教室が入り、生徒が安心安全に学校生活を送れるよう求める」2481人分の「署名と請願書」を市側と市議会に提出した。
新校は「市内3小学校(坂の上、千曲、水明)」を芦原中学と再編統合し、令和10年に「9年制の義務教育学校」を、芦原中敷地内に開校する予定。
来年夏から同校の既存校舎を増改築する。
現在の方針は、約1カ月半の工事期間中、各クラスの普通教室は既存校舎に残り、理科など一部の教室が仮設校舎に移る「一部仮設」で進んでいる。
一部仮設では、教室から防音壁1枚隔てた工事による騒音や振動、ほこり、においなどの影響で、生徒らの学校生活や学習に大きな支障をきたし、過度な負担を強いることになるとして、PTAらは工事エリアと離れた場所に全教室が入る仮設校舎を建てる「全部仮設」として進めるよう訴えている。
署名は市内小中学校の保護者や家族をはじめ、住民や学校関係者、卒業生など県内外からも集まった。
添えられたコメントには、工事期間中の子どもたちの学校生活を心配する声や「教える側にもストレスのかかる環境、工事区間と離れた場所で授業をさせてあげたい」などの声が多く寄せられた。
市役所を訪れた芦原中PTA会長の櫻井浩多さん(40)と顧問の小山等さん(49)は「12月議会において、あらためてこの問題に向き合って、前向きな決断をしていただきたい」と小泉俊博市長、山下千鶴子教育長、山浦利夫市議会議長にそれぞれ署名を手渡し、請願書を提出した。
小泉市長は「皆さんにいただいた意思を重く受け止めたい」。山下教育長は「子どもたちの安心安全な学びを願う熱い思いをしっかり受け止めたい」と応えた。
山浦議長は取材に「議会としても重く受け止めさせていただく。署名については全議員に周知し、請願については市が議案として上程されればしっかり審議していきたい」。
「一部仮設での増改築工事では振動騒音による子どもたちの環境面が心配されるとの指摘をいただき、議会としてもそういった面の認識が少し不足していたかと思う。しっかりそういうことも踏まえながら議会として対応していく必要があると考えている」と話した。
仮設校舎を巡っては、一部仮設の計画について6月議会で可決された。
しかし、その後、設計業者から工事音や振動による影響の軽減や工期短縮を図るため、全ての教室を仮設校舎に移す「全部仮設案」に変更する提案があった。
市は9月議会に仮設校舎の建設費変更に伴い、債務負担行為の既存の限度額に1億9000万円を増額する補正予算案を提出。
議員からは、6月議会で一部仮設について肯定的な説明があったにも関わらず、わずかな期間で計画変更案が上がったことや、予算への慎重な姿勢から疑問の声が上がり、予算案は賛成少数で否決となった。
櫻井さんは「議会による決定は、子どもたちの環境を第一に考える視点が欠落していたかと思う。そこが抜け落ちたまま、机上で決まってしまうような悲しいことにはしてほしくない」。
引き続き署名活動を行うとし「良い学校再編には何が必要なのか、あらためて皆さんに考えていただくきっかけになってくれればうれしい」と話していた。



