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長和町がDXや脱炭素の推進など「一般会計当初予算案に59億円」! ★<長和町議会3月定例会・開会>2024

テーマ:長和町ニュース

 長和町議会3月定例会が1日に開会した。
 町は「令和6年度当初予算案」などを提出した。

 令和6年度一般会計当初予算案は、歳入歳出をそれぞれ59億7300万円とするもので、同5年度当初比「3億1000万円増(5・5%増)」。

 羽田健一郎町長は招集あいさつで新年度予算について、新型コロナ5類移行に伴う経済活動活発化などを踏まえ「人口減少や少子高齢化といったこれまでの課題に加え、DXに向けた取り組み、脱炭素の推進などに対応していくとともに、町民の幸せにつながる事業を実施することができる編成とした」と説明。
 また「公約を確実に推進し、町の置かれている厳しい財政状況を考慮しながらも、誰一人取り残さない持続可能な、誰もが幸せを実感できる町を目指した」と述べた。

 歳出で「デジタルトランスフォーメーション(DX)」関連として、公金収納キャッシュレス機器導入委託料に548万円を計上。
 また、保育園ICTシステム導入事業に664万円を計上。
保護者の利便性向上と業務負担軽減による保育の質向上を目指す。
国のデジタル田園都市国家構想交付金事業を活用。
 あわせて、すでに導入している町の地域アプリ「Nナビ」についても、関係機関と連携しながら充実を図る。

 脱炭素関係では再生可能エネルギー最大限導入のための計画づくり支援事業等委託料に1132万円を計上。
 今後のさらなる脱炭素化推進に向け、庁舎や避難所となる公共施設などへ、再エネ設備導入の可能性について「環境省所管の補助金」を活用して進める。

 公共交通、町内巡回バス「ながわごん」運行委託料に6160万円を計上。
 ダイヤなどの利便性向上や運行効率向上にむけ「ドア・ツー・ドア」のフルデマンド方式を取り入れ、4月から実証実験を開始する。

◆このほか歳出は
 ▽継続して小中学校の給食費無償化実施。長門小167人、和田小30人分に1574万円。依田窪南部中109人分に736万円
 ▽3歳以上児クラスの副食費無償化継続
 ▽高校通学費等補助(125人分)に1015万円
 ▽地域おこし協力隊制度を活用した新規就農予定者2人の採用 ▽標準化対応戸籍システム改修委託料に2886万円
 ▽高齢者生活福祉センター非常電源設備設置工事に3000万円
 ▽ブランシュたかやまスキー場の施設改修費などに2億3410万円。
 施設整備に関する計画に基づき、各年度精査したうえで国の補助事業や有利な起債、施設使用料を活用した事業を実施─など。

 歳入見込みは、町税が7億2209万円で、令和5年度比「424万円減(0・6%減)」。

 地方交付税は、歳入予算全体の49・2%を占める29億4000万円で、同比「1億1450万円増(4・1%増)」。

 財政調整基金などの基金繰入金は歳出予算増により7億5018万円で、同比「1億4424万円増(同比23・8%増)」となった。

 町債は3億2370万円で、同比「5500万円増(20・5%増)」となった。

 3月定例会の日程は、6日と7日に一般質問。
 閉会は19日。