長和町「長久保宿旧本陣」修復、復元へ!寄付募る。<長和町議会3月定例会・一般質問>2023
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長和町議会3月定例会は1、2日に一般質問を行い、8議員が質問した。
◆龍野一幸議員は、全国同様に課題となっている町の人口減少について質問。
現状や対策、町の捉え方を確認し、移住定住に向けた情報発信強化やUIJターン促進、事業者誘致などを求める旨の意見を述べた。
◇町側の答弁によると、町における人口減少対策は特に子育て世帯向けの支援策として、子育て世代向け町営住宅の建設や宅地造成など住まいの対策、18歳までの医療費無料化、小中学校の給食費無料化、保育園の負担軽減などの経済支援を行ってきた。
平成31・令和元年以降の町の状況は、死亡者数が毎年100人前後で推移。
出生者数は、平成31・令和元年が19人、令和2年が21人、令和3年が25人、令和4年が29人。
自然増減は、令和元年度が86人減、同2年度が79人減、同3年度が79人減、同4年度が2月13日現在で82人減。社会増減は、令和元年度が68人減、同2年度が15人増、同3年度が15人減、同4年度が2月13日現在で30人増となり、増加傾向といえる。
◇移住定住については「コロナ禍」の状況を踏まえ、地域おこし協力隊によるSNSを活用した移住情報発信、来年度から始まる単身移住者向けシェアハウス運営事業、県外への特産品PRを通じた移住促進、県外観光協会によるSNSの観光PRやイベントなどに関する説明があった。
◆羽田公夫議員は、男女倉地区の振興策、平成28年NHK大河ドラマ「真田丸」について質問した。
◇男女倉地区では平成29年頃、県外企業が進出して湧き水「黒耀の水」の事業を行う計画が立ち上がった。
町は各種調整や支援を行い協力していたが、企業側の都合で白紙に戻った。
一方、事業化を模索する別の事業者も存在。
具体的な話には至っていないため地元説明には入っていないが、町は今後積極的に交渉する考え。
◇真田丸は、真田氏を主人公とし、上小地域では数々の関連事業が行われた。
長和町関連では、真田幸村(信繁)の長女阿菊(すへ)が、長久保宿本陣家に嫁いだ歴史がある。
本陣家に幸村の関連書状が残るという話題もあったが、これは原本ではなく写しであることが分かった。
この長久保宿旧本陣は昨年3月、国史跡中山道に追加指定された。
町は国庫補助制度を活用して、大名などが利用した座敷などの公開に向けた修復・復元整備を進める。
本陣は、住宅として利用されたため、玄関の入り口部分撤去や建物西側の増改築などの変更が加えられている。
今後、本陣に残る最も古い絵図面などを基に復元する方針。
これには徹底した資料調査や検証が求められているため、具体的な事業着手は調査を経て復元の根拠について文化庁が妥当と判断した後になる。
工期は、実施設計に1年、修復・復元工事に2年を見込む。
経費は、1年前の概算で実施設計が462万円、修復・復元工事と施工管理費が1億1275万円を見込んだ。
昨今の経済情勢から、経費は2割から3割増になると予想される。
財源は、国庫補助が事業費の50%、県の補助が3%か上限50万円、このほかが一般財源。
町では、クラウドファンディング実施など広く寄付金を募り事業に進める考え。
上田城や大阪城などにも特設ブースを設置し、町の観光特産品PRも兼ねて、効果的に取り組む方針。
◆阿部由紀子議員は、町公式LINEアカウント開設を求める質問を行った。
◇町側の答弁によると、町は令和5年度事業で独自の地域アプリ導入を計画し、まずはこのアプリ導入に注力する。
公式LINEは、このアプリの機能検討のなかであわせて検討する。
地域アプリは、町の現在のさまざまな情報発信媒体に加え、Jアラートなどを含めた防災無線や消防署の緊急情報なども一元化し、一括管理するもの。
現在のサービスを維持しながら、スマートフォンやタブレット端末で情報提供が受けられるようになる。
公式LINEのように、町からのお知らせをプッシュ通知で伝える機能も取り入れる予定という。
◆田福光規議員は「新型コロナウイルス感染症」への対策対応。町営住宅、物価高騰と町民の命・暮らし
◆佐藤恵一議員は、山林をどのように次世代につなげるか。マツタケ山、アカマツ林。再生可能エネルギー
◆原田恵召議員は「コロナ禍」への対応、福祉灯油に続く新たな補助の考え、山村留学、移動式期日前投票
◆荻野友一議員は、町における国民健康保険、林業
◆渡辺久人議員は、公共施設の管理運営、使用料。地区担当職員制
◆羽田議員は「コロナ禍後」の学校やイベント。移住者と地元住民が気持ちよく生活できる環境作り
◆阿部議員は、祭りなど行事。町外へ通学する中学生の給食費─など。