「長和町エネルギー作物研究会」が”エネルギー作物の試験栽培”と”研究”を行う!★バイオエタノールなどの原料。
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キャサリン教授(右から3人目)ら】

長和町の有志でつくる「長和町エネルギー作物研究会」は、バイオエタノールなどの原料となる”エネルギー作物”の試験栽培と研究を行っている。
研究会は地元農家8人や関係団体で組織。
代表は東京農業大学名誉教授の立岩寿一さん。
令和3年度に「エネルギー作物栽培による持続可能な地域活性化プロジェクト」として、エネルギー作物の試験栽培と研究を開始した。
現在の栽培地は古町、長久保、新屋など標高650mから800mの6カ所。
★目的は
地域と地域農業活性化
循環可能な社会の形成
地球温暖化対策
ゼロカーボン実現
将来的には、事業化を目指し、雇用創出にもつなげたい考え。
また「ローカルSDGs」の観点からも注目される。
背景には、多くの山村地域が抱える「耕作放棄地の増大」や「農業人口の高齢化」「地域活力減衰」といった課題がある。
栽培しているエネルギー作物は、ともにイネ科の多年生植物「ジャイアントミスカンサス」と「エリアンサス」。
成長すれば草丈は3mになる大型の植物で越冬する。
性質上雑草化しにくく、野生動物による食害も無いと推定されている。
初冬から晩冬に収穫する。
チップ状や粉末に加工することで「バイオエタノール」「燃料」「肥料」「飼料」「自然由来の化粧品」の原料として利用可能。
栽培に係るコストや労力は低いが、収量は高いというメリットがある。
これまでの試験で、エリアンサスは越冬株が少なく、長和の気候には適応しないと考えられるデータが集まった。
このため今年度以降は、ジャイアントミスカンサスを中心に試験栽培を進める方針。
あわせて各機関と連携して、エタノール抽出や高付加価値商品への活用模索など、事業化に向けた研究も進めている。
★今年度の主な取り組みは
▽ジャイアントミスカンサス栽培地拡大
▽引き続き雑草化や害獣の有無などの検証
▽各圃場の適正管理確認▽研究機関と連携し、バイオエネルギー原料・自然由来化粧品原料などの生産に協力
▽ベンチャー企業との連携とビジネス化検討
▽経産省「共創の場形成支援プログラム カーボンネガティブの限界に挑戦する炭素耕作拠点」事業への協力
▽ススキやカヤなどを同様の原料として使用する試験を共同で進める─など。
◇ ◇
このほど、アメリカ合衆国ミネソタ州セントオラフ大学のキャサリン・テグマイヤー・パク教授らが同町を訪問し、同研究会の取り組みを調査した。「日本の現実的な理想家たち・持続可能な環境を目指して」と題するプロジェクトに役立てるという。
教授らは試験栽培作業の見学や研究会メンバーとの意見交換により、山村地域における新たな動きを追った。将来的な公開を視野に入れ、写真や動画も撮影していた。



