「史跡上田城跡整備専門家会議」と「史跡上田城跡保存活用計画策定委員会」を開く! ★上田城跡公園で「櫓の復元的整備」など
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上田市は、上田城跡公園で櫓の復元的整備や、来年度から旧市民会館を解体して武者溜りを整備する予定。
このほど「史跡上田城跡整備専門家会議」と「史跡上田城跡保存活用計画策定委員会」を上田市役所で開いた。
発掘調査などの報告や保存活用計画案の検討を行った。
前日には、発掘について会議出席者による現地指導が行われ、整備予定の「櫓四隅」の位置確認などを目指し、来月から櫓跡の発掘調査を行う。
市では武者溜りなど整備に向け、武者溜り北側の三十間堀や石垣の位置などを確認するため、発掘調査を現在行っている。
櫓の復元的整備は、本丸北東隅にあった2棟を行う方針。
そのために必要な資料集めのため、懸賞金をつけて古写真や古文書を広く募集している。
同専門家会議は、座長に建築史などが専門の三浦正幸広島大学名誉教授や城郭、石垣など関係分野の専門家の委員10人で構成。
今回はオブザーバーで、文化庁や県の文化財担当者も出席。
三十間堀の発掘調査では、旧市民会館駐車場の北側で3月に行った。
三十間堀の西・北・東側部分に「トレンチ(発掘のための掘り起こす溝)」を5本設定し、堀の法面と推定される面を確認。
堀は近代まで形状を保っていた可能性があるとした。
発掘調査と享保期の絵図を現在の地図に重ね合わせ、遺構範囲・規模検討の平面図も作成。
絵図に書き込まれた土塁などの寸法と一致しない部分があるとの結果になったが、委員から発掘調査の結果と図面の寸法が一致しない事例は他の城郭でもあるとの指摘があった。
調査とは別に、今後解体する旧市民会館建物が近代建築で価値のあるもののため、解体を丁寧に進める必要があるとする要望もあった。
明治期に現在の商工会議所から撮影された古写真の分析からは、当時あった上田監獄支署の建物の右側に、北東隅の西側にあった櫓の可能性がある屋根が写っているとした。
懸賞金をつけた資料募集では、8月16日現在で14人の応募があったが、有力な情報が得られるものではく、今後も資料収集に努めるとした。
専門家会議に続いて行った「史跡上田城跡保存活用計画策定委員会」では、計画案で示した大綱について、今回も多くの意見があり、修正について事務局と委員で連絡と確認を行うことになった。ほか、櫓の中で唯一、移築されることなく現代までそのままの西櫓について、一般公開を積極的に行うべきとする意見や、上田城跡の本質的価値に真田氏の城であったことをもっと強調することや、「平和の鐘」が現在の位置では適切ではないなど、さまざまな意見や指摘があった。



