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「松平忠固」を”NHK大河ドラマ”に!幕末の上田藩主で幕府老中。★東京都の会社経営者本野敦彦さんや上田市出身で拓殖大学教授の関良基さん、市民有志などが「初会合」。

テーマ:上田市ニュース

【初会合で講演する本野さん】
【忠礼を紹介する関教授】

 幕末の上田藩主で幕府老中の「松平忠固」を大河ドラマにしようと、東京都の会社経営本野敦彦さん(54)や上田市出身で拓殖大学教授の関良基さん(54)、上田市民有志らが発起人となり、このほど上田市原町で初会合を行った。

 会には、市民、土屋陽一上田市長、同市出身の落語立川流真打立川談慶さんのほか、忠固の子孫で鎌倉市在住の浦辺信子さん母娘、忠固と共に生糸貿易を海外に広めた群馬県嬬恋村出身の中居屋重兵衛顕彰会、忠固の兄弟が藩主で愛知県田原市の田原藩、家老渡辺崋山の市民劇実行委員会関係者、徳川御三家の水戸市民、長崎商館ゆかりのオランダ人夫妻など50人ほどが参加した。

 本野さんが「松平忠固は生糸貿易だった」と題した講演で、忠固が先導した開国と生糸貿易により昭和まで日本経済を支え続けたこと。
こうした業績が埋もれて実像とかけ離れてしまっているとした。忠固は「権力(政治)」を求め力と力で争うことはせず、生糸紡績で人々の「生活」を豊かにすることを追求し続けた。
上田ゆかりの戦国武将真田氏はこの地のヒーローだが、忠固は日本のヒーローだと結論付けた。

 その後、会場に集まった参加者全員から地域づくりに先人を生かすための様々な取り組みが語られた。

◇  ◇

 また、商店街振興組合うえだ原町一番街商店会(河合良則理事長)主催の「先人シンポジウム」がこのほど、上田商工会議所であった。

 関教授が上田の先人発掘として、松平忠固の知られていない事実として、最高品質の上田産蚕種の輸出により、微粒子病で壊滅したフランス、イタリアの養蚕業を救済したことでフランスから製鉄や造船技術を取得出来たこと。
「旧塩尻村(現・上田市上塩尻)」の養蚕家が書いた本がフランスで養蚕の教科書になったこと。
忠固の子で渡米した忠厚が発明家としてエジソンに匹敵すると現地新聞で報道されたこと。
さらにその子が現地で市長になったことなどを話した。

 また、真田家ゆかりの神社とされる同市真田町長の山家神社には忠固を顕彰する石碑や「扁額(鳥居に掲げられた額)」は、忠固の子で最後の上田藩主忠礼の書であることなどが紹介された。

 その後、本野さん、上田ゆかりの先人漫画を描いたお絵かきお笑い芸人「ヤポンスキーこばやし画伯」、すし店を経営する吉田十三男(とみお)さん、宝石店経営の矢島万記子さんらによるパネルディスカッションがあった。

 上田の先人についての関わりやこれからのまちづくりにどのように生かしていくのかが議論され、会場の出席者80人ほどは熱心に聞いた。
 最後に忠固の子孫の浦辺さんから講評があり、歴史の真実を明らかにするためにも忠固の大河ドラマの実現を願っているとし、現在の大河ドラマの題名になぞらえ「どうする上田」と訴えた。

 熱心に聞いていた上田高校2年の金井悠瑛(はるあき)さん(17)は「上田の先人に興味がある。ぜひ大河ドラマになって歴史を塗り替えてほしい」と話した。