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長野県が「主伐・再造林の推進に向けた林地未利用材活用ミーティング」を上田市の丸子文化会館で開く! ★多くの「林業関係者」が訪れ「オンライン」でも多くが参加

テーマ:上田市ニュース

【林地未利用材活用ミーティングのトークセッション】

 長野県は、このほど「主伐・再造林の推進に向けた林地未利用材活用ミーティング」を上田市の丸子文化会館で開いた。
 多くの林業関係者が訪れ、オンラインでも多くが参加した。
 同ミーティングは、各地の造成林で木材として収穫する主伐の時期を迎える中、再造林の省力化と、主伐で発生する枝などの林地に残される未利用材を「木質バイオマス」などに活用することが目的。

 冒頭で須藤俊一林務部長が「民有林・人工林約33万5000haの約8割が50年生を超え、これまでの育てる取り組みから、主伐と再造林で森林の若返りを図ることへの転換が喫緊の課題。森林の二酸化炭素吸収の機能を発揮させ、ゼロカーボンに貢献し、森林資源の維持を図る。主伐から再造林で、枝などの未利用材が現地に残されると、その後の地ごしらえに大変な労力を費やしたり、保育作業の支障、沢筋への流出で災害の原因になる恐れもある。他方で、全国各地でバイオマス資源の活用が進み、未利用材の活用に期待が高まっている。県では再造林の効率化と、未利用材の活用を促すため、山土場まで搬出する経費の支援を行い、昨年の補正予算で森林資源の有効活用に向けて、需要者と供給者が連携して行うサプライチェーン構築支援を打ち出し、バイオマス施設への運搬まで支援の対象にしている。ミーティングで未利用材活用の機運を高めたい」とあいさつ。

 先進事例の基調講演で「曲がり材でチップ化などに用いるC材や搬出されないD材」を木質バイオマス発電事業に使用するためのポイントを、岩手県のノースジャパン素材流通協同組合、鈴木信哉理事長が語った。

 ・バイオマスチップ工場での土場はフルトレーラーが入れる場所にすること。
・丸太の含水率を下げる風通しの良い積み方
・主伐時代は間伐時代と違い末木や枝条なども搬出する全木集材・システムの導入
・素材生産業者への移動式チッパーの納入補助金支援ーなどを解説。
 「C材とD材を安定的に出すには、大型のB材工場が必要。東北には結構あるため、バイオマスに活用されるが、長野にはないのでつくる必要がある」と指摘。

★全木集材の方法として
 ・架線を使う事例を伊那市の平澤林産(有)の平澤照雄社長
 ・D材利用を踏まえた機械地ごしらえによる造林作業の省力化を県林業総合センター育林部の大矢信次郎主任研究員
 ・北海道や岩手県での未利用材活用の先進事例でD材運搬でも儲かる
    ーなどの紹介もあった。

 長野県事業の説明では、木質バイオマス燃料などに活用する伐採や搬出への「補助(補助率10分の9以内)」で、昨年9月補正・地域木質資源活用緊急対策事業が、上伊那、南信州、松本、北アルプス地域の7カ所で活用されていること。
昨年11月補正でこれから手続きを受け付ける「未利用材等活用システム構築支援事業(未利用材等活用システムのサプライチェーンを構築で、運営費や機械類のレンタル経費などを支援、補助率ソフト事業10分の10以内、ハード事業4分の3以内、1計画ごとの補助額上限2000万円)」のスケジュールなどが示された。

 発表者と会場参加者による意見交換「林地未利用材活用のコツ」のトークセッションも行った。