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地球温暖化対策などに向け、建物の断熱について講演とワークショップで学ぶ「断熱改修はじめの一歩」が上田合同庁舎で開催! ★長野県上田地域振興局

テーマ:上田市ニュース

【内窓キットのコツを解説する窪田さん】
【講演する木下さん】
【内窓づくりに取り組む参加者】

 長野県上田地域振興局は、地球温暖化対策などに向け、建物の断熱について講演とワークショップで学ぶ「断熱改修はじめの一歩」を、このほど上田合同庁舎で行った。
 自分でできる内窓づくりも行った。

 第1部「ゼロカーボンミーティングin上田」では、断熱推進イニシアチブ合同会社の木下史朗さんの講演「断熱改修はじめの一歩」。
「ホームセンターの内窓キットDIYのツボ」で講師は(有)クボケイの窪田智文さんがミニレクチャーを行った。

 木下さんは賃貸の自宅の断熱改修で、冬寒かった部屋で子どもが裸足で過ごせるほどになること。
夏も涼しく快適に過ごせると実例を出しながら「一般的な日本の建物では屋根、床下から熱が逃げ、一番は窓からものすごく熱が逃げている。栓を抜いた風呂のようなもの。断熱方法は確立されている。国でもっと早く義務化していれば、熱が逃げやすい建物にならなかった。2025年に義務となったとしても、欧米の基準からしても低い」と指摘し、断熱によって温暖化対策に役立つとした。
 断熱改修では、実例で隙間なく断熱材を入れること。
 窓はできるだけ引き違いものを避け、樹脂のトリプルガラスなどにする工事により、暖房に使うエネルギーが6分の1になったことを紹介。
 現在、利用できる補助金の案内も行った。

 断熱関連の補助金は、長野県の「信州健康ゼロエネ住宅助成金」。
環境省の「先進的窓リノベ2024事業」。
国土交通省の「長期優良住宅化リフォーム推進事業」ーなど。
 会場からの質問に応え、障子の活用や、出窓はなくした方がよいとする回答などをした。

 窪田さんは、ホームセンターで販売されている「内窓キット」で自ら断熱に取り組む場合のコツを解説。
 いきなり大きな窓で行うのではなく、小さな窓から挑戦すること。
寸法を正確に測り、フレームなどのカット方法を実演した。
 作業のため、薄いべニア板などがあると材料のカット時に床などを傷つけないなどのアドバイスも行った。

 第2部では、内窓キットを使ったDIYワークショップで、301会議室に「内窓を設置する体験」を、窪田さんの指導で行った。
 参加者は協力しながら材料の長さを図ったり、裁断を行って内窓づくりを行った。