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「観光×DXセミナー」が上田市で開催! ★上田地域の観光の課題解決にデジタルの活用を考える。 「長野県産業振興機構上田センター」と「長野県上田地域振興局」

テーマ:上田市ニュース

【講演する末吉社長】

 長野県産業振興機構上田センターと県上田地域振興局は「観光×DXセミナー」を上田市の上田東急REIホテルで開いた。
 同セミナーは、上田地域の観光の課題解決にデジタルの活用を考える事が目的。

 観光産業は、観光で訪れる旅行者の人数は「コロナ禍」前に戻っている。
しかし、宿泊・飲食サービス業での人手不足や、二次交通の手段が少ないこと、訪れる人の観光消費額が低いなどの課題がある。
このようなことから、課題解決に「デジタル」を活用しようとセミナーが企画された。
 会場には宿泊など観光事業者が訪れた。

 基調講演は、人工知能AIやデータ解析技術を活用して未来予測などの事業を展開するクウジット(株)の末吉隆彦社長の「これからの地域観光を支えるDXとは」。
 末吉社長は、上田の特徴から甲冑姿で走る「スポーツ×DX×観光」のイベントなどを提案。
DXについて、日本企業は生産性の向上に活用することが多く、欧米や中国の企業はデータ分析活用に使う違いがあり「データ分析に活用するのは、ニーズとシーズをうまく組み合わせるため、自分たちの強みが何であるかを知るためにデータを取る、経営改善から攻めのDXに転じるためにデータを収集活用する」とした。
 また、デジタルを使って変革することで「楽して儲ける仕組みをつくる。楽するためには今汗をかかなくてはならない」と語った。最適なツールを小さくはじめて積み上げることを繰り返すことがコツだとした。

★観光DX推進のためのチェックポイントとして
 ▽デジタル技術の導入自体を目的化しない・どんな顧客のニーズに対して、どのような価値を低起用するのか
 ▽包括的で一貫した流れを体験デザイン・タビマエ、タビナカ、タビアトでのつながりの創出
 ▽地域関係者のモチベーション・デジタルを学ぶ機会をつくり、メリットを示して合意形成を図るー。

 北海道十勝川温泉の再生させるためデータ分析し、ターゲットを観光客ではなく地元にして取り組んだ事例も紹介した。

 末吉社長の講演のほか「事例紹介」や「観光DXのための製品開発、支援施策」の紹介もあった。