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上田グローバル共生社会づくり研究会が「日本・上田の文化体験」と「日本人との交流する」イベントを行う! ★信州ハムで来月から実習で働く「ベトナム人技能実習生」を対象に”桜の上田城跡公園”を散策。

テーマ:上田市ニュース

【上田紬など着物を着た技能実習生にあいさつする小岩井カリナさん(右)】
【屋台で買い物も】

 上田グローバル共生社会づくり研究会(佃芳典代表)は、12日「日本・上田の文化体験」と「日本人との交流する」イベントを行った。
 信州ハムで来月から実習で働く「ベトナム人技能実習生」を対象に、上田紬などの着物を着て、桜の上田城跡公園を散策した。

 研究会は、外国人材から選ばれる上田市になるため、外国人材の受け入れ環境を「働く、くらす、交流、楽しむ」の視点から検討。
地域コミュニティの一員として生活が楽しめよう、包括的にくらしを支えるグローバル地域共生の先行モデルの構築で活動している。
 企業、行政、経済団体などで構成。事業では県の元気づくり支援金を活用。

 お花見イベントは、今年で2回目。
 10日に入国したばかりの20歳代を中心に18歳から31歳までの技能実習生13人が、上田市中央2のゆたかやで着物を着て上田城跡公園を散策。
 櫓門前では「信州上田おもてなし武将隊」との記念写真を撮影。
 上田紬の小岩井紬工房、小岩井カリナさんも散策に合流し、技能実習生と交流した。

 技能実習生は、上田紬の着物について「かっこいい。とても良い」と喜び、屋台で五平餅などを購入して「おいしい」と喜んでいた。

 屋台で購入した飲み物や食べ物を、随行するスタッフや報道陣に勧めるなど積極的に交流。
 花見客とも日本語で会話を交わしていた。
 偶然にも市内で日本語を学ぶ外国人の学生も訪れていたことから、学生とも会話する機会になった。

 地域との交流は、上塩尻地区で今月中に生活習慣や街道沿いの街巡り、発酵食品、上田の魅力について4回を計画している。

 佃代表は「昨年は開花が早かったので葉桜だったが、今年はちょうど良く花見ができた。実習生の皆さんが楽しそうにしているので良かった。実習の仕事が始まると忙しくなるが、なるべく交流などの行事を続け、上田が住みやすく良いところだということを知ってもらい、長く上田で暮らしてもらいたい」と話していた。

 技能実習生の中には、親族などがすでにこちらにいるケースもあることから、関係者は暮らしやすい場所として上田が選ばれることを期待していた。