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上田市が「市長表彰」の授与式を開く!

テーマ:上田市ニュース

【トロフィーを手にする荒井さん(右)と鶴岡さん】

 上田市は「市長表彰」の授与式を市役所で開いた。
 芸術選奨の「文部科学大臣賞(芸術振興部門)」を受賞した上田市中央2の民間文化施設「犀の角」代表、荒井洋文さん(52)。「文部科学大臣新人賞(映画部門)」を受賞した上田市菅平高原出身で神戸市在住の映画監督、鶴岡慧子さん(35)に、土屋陽一市長が表彰状とトロフィーを手渡した。
 市長表彰は、学術や芸術、スポーツなどの分野で優秀な成績を収めた人の功績をたたえる。
 
 荒井さんは、犀の角の上演や若者を対象とした短期研修プログラム、地域のNPOなどと協力して取り組む「のきした」の活動などが「未来の劇場の可能性を示唆する」と評価された。

 鶴岡さんは、48工程の手間をかけて生み出される伝統工芸、津軽塗を継ごうとする娘の姿を追う映画「バカ塗りの娘」で、監督として作品に真摯に向き合う姿勢が評価された。

 土屋市長は「上田ゆかりの、お二人が同時に受賞されたことは大きな喜び。これからもさらに多くの市民の方々に勇気や感動、活力をもたらしていただければありがたい」とあいさつ。

 荒井さんは「地域の劇場が大臣賞を受賞するのは初めてで、芸術文化に対する評価の軸が変わってきていると感じる。犀の角に集まってくれたお客さんや活動を支えてくださっている皆さんと一緒に受賞を分かち合いたい。劇場のあり方をとらえ直し、いまの世の中に必要な文化芸術のあり方を探っていきたい」。

 鶴岡さんは「(受賞で)自分がやりたかったことを認めていただけたと感じた。地元で高校を卒業するまで18年間、暮らしてきたなかで培ったものが題材に対する興味になっている。これからも自分が抱えているものを大事にしながら作品を作っていきたい」と話した。