上田市の菅沼性一さんが「上田市立塩尻中学校の記録誌」を自費出版!
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上田市上塩尻の菅沼性一さん(87)は、上田市立塩尻中学校の記録誌を自費出版した。
A4版、60ページ。150冊印刷。
冊子には昭和22年塩尻村立塩尻中学校として開校以来、同34年に「市立第二中学校」に統合されるまでの「12年間の同校の行事や生徒の名簿と集合写真、教師の名前」などを掲載した。
なかには昭和27年の修学旅行や学芸会などの思い出も載せるほか、卒業時のクラス全員の寄せ書きもあり”当時が偲ばれる”貴重な記録誌となった。
同誌を作るきっかけとなったのは、塩尻中学校の記録は沿革のみ簡単に書かれた1枚の紙が残るだけで詳細がわからなかった。
このため平成8年に発刊した市立第二中学校創立50周年記念誌には塩尻中学校のことが載らなかった。
塩尻中学校を卒業した同市秋和の藤沢啓二さん(82)は、菅沼さんに相談。
「今、自分たちがやらなければ永久に残らないのでは」と2人で制作することを決めた。
編集にあたって各卒業年度の人たちにも協力を求め、集合写真や行事の写真も提出してもらった。
生徒の名簿は小学校の卒業名簿を参考にし、1年かけて編集し、発刊にこぎ着けた。
両氏は「写真を見つけてもらうのに手間がかかり、戦争の疎開者もいて名簿を完成させるのに大変だった」と苦労を話す。「塩田中学校の存在を冊子として残すことができた」と安堵している。
同校は昭和22年塩尻村立塩尻中学校として開校。
同29年塩尻村が上田市と合併、上田市立塩尻中学校に改称。
同34年に市立第二中学校に統合し、塩尻部校として発足。
同35年、上田市立第二中学校に統合。
記録誌希望者は(電話)0268・22・1934(菅沼さん)まで。