ニュースの力で地域を良くする新聞社
東信ジャーナル

新聞購読のお申込みお問い合わせ

◇おことわり/催し等は新型コロナウイルス感染症対策のため中止または延期の場合がございますので主催者等にご確認ください。

上田市の菅沼性一さんが「上田市立塩尻中学校の記録誌」を自費出版!

テーマ:上田市ニュース

【塩尻中学校冊子自費出版 菅沼さん(右)】
【塩尻中学校冊子】

 上田市上塩尻の菅沼性一さん(87)は、上田市立塩尻中学校の記録誌を自費出版した。
 A4版、60ページ。150冊印刷。

 冊子には昭和22年塩尻村立塩尻中学校として開校以来、同34年に「市立第二中学校」に統合されるまでの「12年間の同校の行事や生徒の名簿と集合写真、教師の名前」などを掲載した。

 なかには昭和27年の修学旅行や学芸会などの思い出も載せるほか、卒業時のクラス全員の寄せ書きもあり”当時が偲ばれる”貴重な記録誌となった。

 

 同誌を作るきっかけとなったのは、塩尻中学校の記録は沿革のみ簡単に書かれた1枚の紙が残るだけで詳細がわからなかった。
 このため平成8年に発刊した市立第二中学校創立50周年記念誌には塩尻中学校のことが載らなかった。
 塩尻中学校を卒業した同市秋和の藤沢啓二さん(82)は、菅沼さんに相談。
 「今、自分たちがやらなければ永久に残らないのでは」と2人で制作することを決めた。

 編集にあたって各卒業年度の人たちにも協力を求め、集合写真や行事の写真も提出してもらった。
 生徒の名簿は小学校の卒業名簿を参考にし、1年かけて編集し、発刊にこぎ着けた。

 両氏は「写真を見つけてもらうのに手間がかかり、戦争の疎開者もいて名簿を完成させるのに大変だった」と苦労を話す。「塩田中学校の存在を冊子として残すことができた」と安堵している。

 同校は昭和22年塩尻村立塩尻中学校として開校。
 同29年塩尻村が上田市と合併、上田市立塩尻中学校に改称。
 同34年に市立第二中学校に統合し、塩尻部校として発足。
 同35年、上田市立第二中学校に統合。 

 記録誌希望者は(電話)0268・22・1934(菅沼さん)まで。