ニュースの力で地域を良くする新聞社
東信ジャーナル

新聞購読のお申込みお問い合わせ

◇おことわり/催し等は新型コロナウイルス感染症対策のため中止または延期の場合がございますので主催者等にご確認ください。

能登半島地震の被災者を支援しよう」! ★上田市の飲食店「トリデンテ」に集う人々を中心とした有志が石川県珠洲市で「炊き出しボランティア」

テーマ:上田市ニュース

【炊き出しボランティアに並ぶ行列。
背後の建物が壊れたままになっている(主催者提供)】
【炊き出しで調理の様子(主催者提供)】
【出発前に行ったトリデンテでの準備】

 「能登半島地震の被災者を支援しよう」ーと、上田市大手・市役所向かいの飲食店「トリデンテ」(イタリアン、オーナーシェフ 西林利章さん)に集う人々を中心とした有志が、13日に石川県珠洲市で「炊き出しボランティア」を行った。

 これまでも東日本大震災など災害ボランティアを行ってきた西林さんは「今回の震災でもボランティアに行こうと(常連客と)話しをしていた。

 炊き出しでピザの提供は聞かないので、ポータブルの釜があるので行くことになった。
 料理人ができることとして「被災地の皆さんに料理で笑顔になってもらい、心だけでも温かくなって、明日への元気につながってほしい」と話す。

 常連客と相談し、炊き出しの必要性は長く続く。
 そのため、発災直後よりもこの時期を考えた。
 先月からメンバーや活動費を募り、珠洲市の窓口とも連絡して計画。
 「チーム トリデンテ 炊き出し班」として県の助成金も得た。
 活動のための募金は次々と80人ほどから集まり、募金だけでなくトラックや釜など資材を協力する企業も。

 ピザだけでなく、現地での調理なども考慮して麻婆豆腐丼も提供。
 出発前に現地に向かう9人のメンバー以外の多くの人が来店。
 現場で、簡単に炊飯できるように災害救助用炊飯袋に米と水を入れるなど、事前準備を行った。

 現地では、午前11時から配布を始めた。
 午後2時半には用意したピザ200食、麻婆豆腐丼330食がなくなり、協力してもらったキムチも配布した。

 訪れた人は、目の前で焼く本格ピザに喜び、大盛況だったという。
 珠洲市側の受け入れ担当者にも喜んでもらえたという。

 炊き出しボランティアは今後も行う予定。
 なおトリデンテの大手の店は今年10年目、店建物所有者の都合で閉店するが、袋町にある店に一本化するという。