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上田市の「はけた養蜂場」が上田養護学校に「みつろう」を使った”手作りキャンドル”をプレゼント! クリスマスや年末を前に。

テーマ:上田市ニュース

 上田市諏訪形の「はけた養蜂場」は22日、クリスマスや年末を前に、上田養護学校(鈴木しのぶ校長)に「みつろう」を使ったさまざまな形の手作りキャンドル250個をプレゼント。
 贈呈式を同校で行った。

 はけた養蜂場の羽毛田慶助さん(80)は、50年以上前から趣味的に養蜂を行ってきた。
このほど、孫の内山力斗さん(25)が後継者として一緒に働くことになったため、本格的に事業展開をしている。
 
 内山さんは「埼玉で働いていたが、祖父を継ぐことにして帰ってきた。養蜂はおもしろい。自然とのふれ合いなど楽しく行っている」と話す。
 はけた養蜂場のはちみつは、近在の道の駅や直売所で販売、上田市が友好都市の練馬区で出店する「UEDA Nerima BASE」でも非加熱で品質検査した”自社国産はちみつ”としても紹介されている。

 羽毛田さんは、かなり以前から現在の児童養護施設「森の家はらとうげ」で、子どもにはちみつしぼりの体験など交流があり、縁があって上田養護学校に手作りキャンドルのプレゼントを一昨年前から始めた。

 みつろうは、ミツバチの巣からはちみつをしぼった後に残るもの。
キャンドルづくりのため、上小養蜂連絡会の仲間の養蜂家からも分けてもらったみつろうも使い、たくさんのキャンドルを作成。
サンタクロースやケーキなどの型に流し込み、40分ほどして慎重に型から抜き取るという手間のかかる作業を経て完成した。

 贈呈式には、上小養蜂連絡会の春原春芳会長も訪れ、キャンドルがずらりと並べられた。
250個あれば児童生徒一人ずつにプレゼントできる。
 火を灯すと、パチパチと音がするのも特徴だ。
 
 鈴木校長は「大変貴重な品をいただいた。子どもたちに良いお土産として、家庭へ持ち帰って楽しんでもらいたい」と喜び、礼を述べながら、作成方法を羽毛田さんから聞いていた。
 
 羽毛田さんは「はちみつしぼりの体験もできれば」と今後の交流について話していた。

 春原会長からは、この地域養蜂の状況として、養蜂は長野県への届け出が必要だが、近年、県外からの業者が届け出をしないで行う事例がみられ、荒らされているという話しがあった。
 「このようなイベントを行って地域の養蜂を守り、盛り上げたい」と話していた。

 手作りキャンドルは、森の家はらとうげに30個、地域のこども食堂11カ所にも60個プレゼント。