上田市の中心市街地などに”若者を中心とした起業者”が空き店舗を次々に開店! まちが明るくきれいになり、にぎわいがでてきている。
テーマ:上田市ニュース

上田市の中心市街地などの空き店舗に若者を中心とした起業者が次々と開店している。まちが明るくきれいになり、にぎわいがでてきていると市民からの声も聞かれる。
令和4年、4月から10月の上田商工会議所の支援を受けて新規開業したのは全部で33件。
うち個人は26件、法人7件だった。
11月以降は2件で1件が中心市街地。
★業種は
▽飲食業7件(カフェ、居酒屋、和食バー)
▽サービス業6件(情報サービスほか)
▽美容5件
▽不動産4件
▽建設3件
▽小売り2件
▽卸売1件
▽その他5件(福祉ほか)。
このうち6件が中心市街地。
上田商工会議所によると「中心市街地の空き店舗数は減少してきており、ほぼ10年前の空き店舗数の水準になっている。『上田まちなか空き店舗バンク』による空き店舗情報の発信が、テナント入居希望者への円滑な情報提供になっている」と話す。
しかし、空き店舗には、それぞれの店舗の事情と状況があり、空き店舗対策には、そうした要因への配慮も必要。
単に数を減らすという単純なことではない。取り組みの努力も功を奏しているようだ。
昨年、同会議所で創業支援を受け、開業した店舗をシリーズで紹介する。
◆美容室REBOOT=上田市中央3= 「自分らしいサロンに!」


「お客さまとの信頼関係を築きながら自分らしいサロンを目指したい」と話す上田市中央3の美容室REBOOT(リブート)。
「新たな出発」という意味。
経営者は栁澤祐介さん(30)。
室内は3部屋あり、家族連れ、小さな子ども連れ、一人など、客に合わせて部屋を選んでいる。
子ども連れの部屋には幼児が遊べる場所もある。
栁澤さんは、上田市出身。
東京の美容師学校を卒業後、東京の美容室に5年ほど勤務。
その後、上田に戻りさらに美容院で5年勤務後、昨年6月に気に入った空き店舗をリメイクして起業した。
同店を訪れる客は、男女半々で10代の子どもから70歳代と幅広い。
リーズナブルでありながら最新の材料を使用して高度な技術を提供している。
また、フリーランスの女性美容師が、着付けも行っている。
営業時間は午前9時から午後9時まで。
定休日は火曜日。
(電話)0268・75・0072
◆大衆酒場「灯」=上田市中央6= 「拠りどころに」



上田市中央6(大工町の入り口)の空き店舗に、昨年10月オープンした大衆酒場「灯」。
オーナーの永井信也さん(42)の店へのこだわりは「拠りどころになるような店」。
入り口の提灯とのれんをくぐると、店内の壁面いっぱいに昭和時代のビールのポスターが飾ってある。
”昭和レトロ”な雰囲気を漂わせている。
バラエティーに富むメニューは、リーズナブルでほとんどが永井さんの手作り。
大阪で飲食店などサービス業の経験があるため関西の味が多い。
なかでも一番のお勧めは「土手鍋」。
名古屋の八丁味噌をベースに牛すじを煮込んだ。
「大阪肉吸い」はうどんのだし汁に牛肉が入ったお吸い物。
ジャーマンポテトのベーコンも永井さんの手作り。
飲物も各種あり、地酒も揃う。
永井さんは「お客さんに接し、反応が見えるところが魅力」と話す。
小上がり3テーブル、カウンター4席。
営業時間は、午後4時から午前3時まで。
定休日は水曜日。
(電話)090・7914・6239