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上田市が「矢出沢川」などを「特定都市河川」へ! ★指定に向けた協議着手

テーマ:上田市ニュース

【土のうが積まれている矢出沢川】
【玄蕃山公園から見渡せる矢出沢川流域エリア】
【平成22年8月、国道18線を通行止めにした矢出沢川の氾濫】

 上田市は、市内の矢出沢川と黄金沢川を、長野県からの提案で「特定都市河川」の指定に向けた協議着手に同意する「回答案」を、市議会全員協議会に示した。
 洪水被害を防止、軽減するため。

 「特定都市河川」は、気候変動による水害の激甚化や頻発化を踏まえ「流域治水」を行うための指定。
 流域治水とは、河川流域の住民も含め全体で河川に流れ込む水量を減らして「災害抑止」につなげるもの。 

 特定都市河川浸水被害対策法による新たな治水対策。
 指定の要件として、流域の市街地化率がおおむね50%以上や、洪水調整ダムや新たな河道の整備など従来の方法が困難な河川-など。
 令和3年の法改正で対象が全国の河川に拡大され、7月末現在で全国25水系335河川が指定されている。

 指定されると、対策を推進するための「流域水害対策計画」を策定。
★計画により
 ▽河川改修や遊水地の整備
 ▽民間も含めて雨水貯留浸透施設の整備促進のため補助金拡充や税制優遇
 ▽下流の氾濫域以外の流域で、田畑などから1000㎡以上の開発行為を行う場合(従来は3000㎡以上)に雨水の貯留や浸透させる設備の義務化
 ▽「浸水被害防止区域」を指定して開発規制・建築規制
 ▽洪水や雨水を一時的に貯留する機能かある低地や窪地を、所有者の同意を得て「貯留機能保全区域」に指定-などの対策メニューがある。

 矢出沢川と黄金沢川が特定都市河川の指定となった場合、1000㎡以上の開発行為に対して貯留や浸透させる設備が義務化されるエリアは、神川付近より西側。
上田城跡公園周辺を含み西部公民館付近から東側の広範囲が想定される。
 矢出沢川と黄金沢川へ流れ込む流量を、流域全体の努力で減らすことが求められる。  

 矢出沢川は、これまでも度々水害の被害が発生している。
 矢出沢川に流れ込む蛭沢川、押出川を含め、今後の気候変動による集中豪雨で水害発生の懸念が日常的になっている
 河川沿いに「土のう」が積み上げられている場所が見られ、治水対策は喫緊の課題になっている。

 長野県からの働きかけに上田市は「具体な協議や調整に着手することに異論ありません」との回答案を市議会に示した。

 今後は、特定都市河川の指定に向けて検討に入ったことを国土交通省が公表。
 指定に向けて協議、調整がスタートする。
 スケジュールは未定。