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第4回「上田長野地域水道事業広域化会議」が開かれる! ☆上田での実情から合意スケジュール伸ばす ☆国に事業対象期間の延長求める   ☆基本計画の素案へ住民意見さまざま

テーマ:上田市ニュース

【上田長野地域水道事業広域化協議会】


 
 上田市から長野市まで、県営を含めた水道事業統合を目指す「上田長野地域水道事業広域化協議会」の4回目の会合が、このほど上田市のサントミューゼで開かれた。

 これまでのスケジュールは、令和6年度で広域化するための基本計画の素案をまとめ、基本計画案を協議し、令和7年度の始めに基本計画を合意する予定だったが、上田市でさまざまな議論になっている状況を考慮して日程を変更。
 令和7年度の始めに基本計画案を協議し、7月以降に合意するなど先送りすることが示された。

 水道事業広域化は「上田市営水道(給水人口約13万人)」「県営水道(給水人口約18万人、上田市、坂城町の全域、千曲市、長野市)」「千曲市営水道(給水人口約7000人)」「長野市営水道(給水人口約27万人)」を連携させ、4つの事業体を1つにする構想。
 広域化協議会は、水道事業を統合するための「広域水道企業団」の設立に向けた検討・協議を行う組織。
 会長は荻原健司・長野市長。 

 基本計画の素案に対する住民意見募集は、11月20日から1月20日にかけて、各構成団体で設定した期間で募集。
 78人から144件の意見提出があった。
 住民説明会は長野市で4回、上田市で9回開かれ、532人が参加。

 意見募集144件中、81件が業務運営の基本方針で、17件が財政運営や水道料金などだった。

☆業務運営関連の質問では
 ▽効率化のみの統合は反対で料金を安くして
 ▽今後考えられる負担増を抑えながら安定した供給を整えることが大切
 ▽今まで市内業者による入札が、近隣市町などの業者も参加できると不公平に感じる
 ▽染屋浄水場の浄水方式について、将来にわたり現行の緩速ろ過方式を堅持する文言を記載する-など。

☆財政運営関連の質問では
 ▽広域により新たな負担は発生するのか
 ▽結果的に人口が多い長野市が他の地域もカバーする構図にならないか-など。
 ほかにも
 ▽上田長野地域が事業統合した後は近隣市町村はどうなるのか気になる-と近隣との関係に配慮したものもあった。

☆住民説明会などでの意見で、長野市での会場では
 ▽広域化に賛成。東京より料金が高い。抑制効果がしっかりはたらくのか
 ▽能登半島を考えれば送水管二重化は合理的
 ▽30年後や50年後の話しなので、高校生などにも説明をしているのか-など。

☆上田市での会場では
 ▽水源のため上田市単独でやってもよいのではないか
 ▽国の補助金にこだわらず、時間をかけて判断を
 ▽上小地区の話しが出ないのが疑問。近場で検討できないか
 ▽県企業局は長期的な見込みの中で、どのような立ち位置を考えているのか
 ▽長野までの送水管複線化がもたらす上田への恩恵は
 ▽安い水道料金を甘受してきた世代の方には、世代間公平みたいな負担感を考えて-など。

 会合の冒頭で、荻原市長は南海トラフの地震災害に触れながら「災害に備えなければならない。
 水道事業広域化も、大きな目的のひとつが災害に強い「水道システム」の構築。
 地域の皆さんの安全・安心を守り、未来につなげるのが行政の責務。
 地域の皆さんの理解をいただきながら、広域化の協議をさらに深めたい」とあいさつ。

 副会長の土屋陽一市長は、上田市内で行った説明会に触れながら「水道の広域化への関心は高まってきている。説明会では広域化に慎重な意見の方が多く、送水管二重化への負担についての懸念を持っているという意見をいただいた。スケジュールについて、上田市では上下水道審議会に今後のあり方を諮問しており、2月に答申をいただく予定になっていたが、住民説明会で慎重な意見を多くいただくなかで、委員から、もう少し時間をかけてもらいたいと要望があった。審議会の会長からも議論がまだできておらず、この段階で結論をだすのは難しい、という意見をいただいた。基本計画の首長合意は7月以降にお願いしたい」などと語った。

 千曲市の小川修一市長からは、意見の応募が特段なく、一定の理解が進んでいるが、市民にていねいな説明が必要で、可能な限り早く進めたいとの意向を示した。

 坂城町の山村弘町長からは、住民への更なる広報広聴が必要だとし、60万人全体で利益を享受する捉え方が大切で、一刻も早く進めるべきだとした。

 県企業局の吉沢正公営企業管理者からは、人口減少の中では事業運営が厳しくなる共通課題から協議を進めており、(現在の上田から長野の広域化だけでなく)さらなる枠組みを考える必要もあるとした。

 ほか国補助事業の対象期間の延長求める話題もあった。