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自転車を活用した観光地域づくりのため「サイクル×地域資源 サイクルツーリズム推進セミナー」を上田市の上田合同庁舎で開く! ☆上田地域振興局

テーマ:上田市ニュース

【エロイカの魅力を語る松本さん】
【浅野さん】

 上田地域振興局は、自転車を活用した観光地域づくりのため「サイクル×地域資源 サイクルツーリズム推進セミナー」を、上田合同庁舎で開いた。
 自転車月刊誌などで活躍した「日本スポーツ協会公認自転車競技コーチ・バックス事務所」代表の松本敦さんや「信州いいやま観光局・飯山観光交流センター」所長の浅野慧さんから先進事例を聞いた。
 会場からの質問にアドバイスもあった。

 長野県内のサイクルツーリズムは官民連携による「Japan Alps Cycling Road(JACR)プロジェクト」が令和元年からスタート。
県内を一周するJACRのルートができ、ポータルサイトなどで情報発信を行っている。

 県では令和7年度でハード整備を見据えながらソフト整備に重点を置き「世界水準の山岳サイクルツーリズムの聖地」を目指している。
 上田地域振興局長が座長の「上小地域観光戦略会議」でも、ワインなど地域食材、サイクルツーリズムに力を入れて分科会を組織してさまざまな取り組みを行っている。

 松本さんの講演は「世界中のサイクリストを魅了するEroica(エロイカ)」。
 「Eroica」はイタリア語で「英雄的な」などを意味し、イタリアから始まったサイクルイベント。
 松本さんは「世界中のサイクリストや自転車愛好家を魅了しているムーブメントで、努力することの美しさを再発見し、未来を創造するために過去から学ぶ活動。日本でも10回の開催実績がある」と述べた。
 イベントだけでなく常設コースとして看板で案内され、この取り組みにより地域に若者が移住するようになった事例も紹介。
 「エロイカはサイクルツーリズムだが、出発点は郷土を守り大事にしたいという心、環境への関心」などエロイカの魅力を紹介した。

 上田地域については「必ず自転車旅とマッチする地域資源があるはず。地域の魅力を定めて、そのアピールポイントをていねいにまとめ、カタチにする。イベントは顧客満足度が高いサービスが鍵」とした。

 会場からの質問に対して「長野県は山や歴史などとても魅力的なところ。ただ、サイクリングの人たちには上田はあまり認知されていないと思う。上田城に関わるようなレンタサイクルなどを使ったものはできると思う。エロイカが世界中に広まったのは、普遍的な自転車の楽しみを知っている人に響くことができたからで、この地で自転車の楽しみを知っている人がどれだけいるのか、それらの人が手を取り合って組み立てていかなければ、きちんとしたものにならない。観光の実績だけでなく、地元の人たちができることを確かめて、皆が喜ぶものにしなければならない」とした。ほかにも自転車が関係する地域おこしの事例も紹介した。

 浅野さんは、飯山駅を中心に半径20km圏内の9市町村で構成した「信州いいやま観光局」による「信越自然郷エリア」でのサイクルツーリズムの取り組みを紹介。
 サイクルサポートバスまで導入、米国旅行会社による海外からのサイクリングツアーで、インバウンドにもつながっている状況を語った。
 会場からは飯山の先進的な取り組みに上田地域と大きな差になっている感想などもあった。

☆講演会の前には、上田地域振興局によるサイクルツーリズムへの取り組みについて、関係者で行った試走会など今年度事業を振り返りながら ・来年度には一般を対象にして、サイクリングをしながら地元のグルメを楽しむイベントの開催。
 ・関係者によるサイクルロゲイニングの試行などを行い、さらにサイクルツーリズムによる地域振興に向けた取り組み
             -を推進するとした。