世界最高性能の「次世代バイオハイブリッドドローン」を開発し「探索範囲で新記録を達成」! ☆信州大学と千葉大学の研究者が発表
テーマ:上田市ニュース


触覚を切り取っても昆虫は死ぬことはなく、触覚2本のうち1本を使用】
匂いが出る方向を探索しながら飛行する「ドローン」。
従来から進化させた世界最高性能の「次世代バイオハイブリッドドローン」を開発し「探索範囲で新記録を達成した」ことを、信州大学と千葉大学の研究者が発表した。
将来的には災害時の要救助者捜索などへの活用も期待されている。
次世代バイオハイブリッドドローンの研究発表は、信州大学繊維学部機械・ロボット学科の照月大悟准教授と、千葉大学大学院融合理工学府博士課程の福井千海さん、オンラインで千葉大学大学院工学研究室の中田敏是准教授が行った。
匂い追うドローンは、匂いのセンサに昆虫のカイコガの触覚を使用。
現在、人が作るガスセンサよりも、昆虫触覚の方が優れているとし、触覚が発する応答を電気信号として検出する技術「触覚電図(EAG)」で、ドローンのナビゲーションとする。
☆今回の新記録は
・漂う匂いからその方向感知能力が高められるようにセンサを覆う四角いカバー「エンクロージャ」の開発
・昆虫の動きにヒントを得て探索中に空中で停止して回転、匂いの方向を確認して再び進む方法「段階的回転アルゴリズム」を導入。
-新たな2点と「EAGセンサの回路構成」と「電極構造」の大幅な強化が導いた。
実験では、カイコガのオスの触覚、メスのフェロモン「ボンビコール」を使用。
ボンビコールの入ったカートリッジにファンで発生させた風をあて、匂いを漂わせる。
オスの触覚をつけたドローンを5mはなれた場所に置く。
ドローンは回転して匂い源を探索、強化したEAGセンサの素早い反応で方向を決め、少し前進して止まり、また前進して止まるを繰り返しながら、見事に匂い源にたどり着いた。
これまでの2m程度の探索範囲から大幅に広がった。
探索範囲は最大5mに達し、小型ドローンによる匂い源探索の世界記録樹立となった。
照月准教授は「次世代バイオハイブリッドドローンは、生きたカイコガの昆虫触覚を匂いセンサとして直接活用し、特別なエンクロージャを開発し、昆虫由来の探索アルゴリズムを開発したことで、飛躍的にドローンの性能が向上し、小型ドローンによる匂い源探索の世界記録を達成に至った。研究は、災害時の要救助者探査のための新技術として応用が期待される」と語った。



