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上田市の長野医療衛生専門学校が教育アドバイザーの工藤勇一さんを招き「教育講演会」を開く!

テーマ:上田市ニュース

【講演する工藤さん】
【あいさつする宮澤校長】

 上田市中央2の長野医療衛生専門学校(宮澤好一校長)は、教育アドバイザーの工藤勇一さん(65)=東京=を講師に招き上田創造館文化ホールで「教育講演会」を開いた。
 教職員ら学校関係者や一般など280人が工藤さんの話に耳を傾けていた。
 長野県専修学校各種学校連合会東信支部が共催。
 

 宮澤校長は2年前まで上田四中の校長を務め「学校改革」を行う際に工藤さんからアドバイスをもらい生徒主体の環境整備を進めた縁があり、今回の講演会が実現。

 「社会の変化とこれからの学校教育~主体性と当事者意識~」と題し講演。 世界9カ国の主に高校3年生に行った調査などで、日本は当事者意識が欠如しており、自己肯定感や幸福度が低いことから「日本の教育は〃生きる力〃を育成したいとこの30年頑張ってきたが、生きる力を失った」とした。

 「生きる力」は自分の力で歩んでいく〃主体性〃と社会の中で生きていく〃当事者性〃で教育の2大目標」とし、教育の本質は「子どもの自己決定をどれだけ繰り返すことができるよう支援するかが教育。自己決定させなければ、手をかける教育も厳しい教育も結局は同じ、人のせい環境のせいにする子どもしか育たない」と語った。

 また、日本の学校の先生たちは主体性と自主性を同じように使っているが全然違う「似て非なる言葉」だとし、親や先生、まわりが期待することを忖度して自主的にやる子ではなく「自分の頭で考えて判断、決定し行動する主体的な子どもを育てること」が、AI(人工知能)などが発展して先の見通せないこれからの時代に必要な力だとした。

 「学校の先生は社会を変える力がある。先生たちが国の言うことを聞いて何かするのではなくて、自分の頭で教育って何かを考える主体的な人間に変わっていくことが日本中できたら、きっと教育は変わる」と語った。

 工藤さんは元千代田区立麹町中学校校長時代に「宿題は必要ない」「固定担任制の廃止」「中間・期末テストの廃止」など数多くの改革に取り組んだ、
 著書「学校の『当たり前』をやめた。」(2018年出版)を執筆、全国の教育関係者に教育のあり方を問い直す”一石”を投じた。
 自治体や学校などの教育アドバイザーとして活躍した。
 現在、放映中のテレビドラマ「御上先生」の教育監修も務め、主演の教師は工藤さんをモデルにしているといわれている。