上田市の丸子地域協議会が丸子地域の「循環バス」から「デマンド交通」に転換を要望する意見書を、土屋陽一市長に手渡す!
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上田市の丸子地域協議会(小林勉会長)は16日、意見書を丸子地域自治センターで土屋陽一市長に手渡した。
内容は、丸子地域の循環バス「まりんこ号」による”公共交通”から、地域要望に合わせて”デマンド交通”に転換を要望するもの。
ブルーの車体で丸子地域を巡る「まりんこ号」は、市町村合併前の丸子町が平成12年から運行を開始した。
公共交通の空白地帯の解消、住民の通院、買い物などの移動手段を確保するのが目的。
現在、週6日、1日6便運行、年間で約300日運行。
利用は平成22年度の8541人をピークに減少、令和3年度は2820人、1便あたり平均1・6人。
年間の運行経費は1700万円。東信観光バス㈱で運行している。
平成23年度から同協議会に専門分科会・交通分科会を設け、平成24年と27年に運行に対して提言。
ダイヤやルート見直しなど行ったが、利用者の減少には歯止めがかからず、令和2年10月から住民自治組織・丸子まちづくり会議と合同交通部会をつくり、有識者も参加して、地域公共システムの議論と検討を重ねてきた。
デマンド交通は利用者が電話予約などを行い、ニーズに応じた柔軟な運行を行うもの。
上田市内では一部丸子・腰越を含む武石地域で「武石スマイル号」が運行。
自宅まで迎えに行き、目的地は病院や公共施設、商業施設など。
意見書の手交式には、小林会長と宮下由紀・副会長が訪れた。
小林会長は「循環バスの利用者減少に歯止めがかからない。循環バスの目的や運行エリアを踏襲しつつ、地域住民により多く利用される公共交通を目指す。循環バスと違い、自宅近くでの乗降や目的地への運行が可能。武石デマンド交通システムとの連携にも考慮した。柔軟に事業を見直していくことを要望する。路線バスなど公共交通機関とも連携を強化し、相互の利便性向上が図れるようお願いする」とした。
土屋市長は「課題解決に新たな交通システムが必要という意見。デマンド交通への転換は大きなこと。提言を最大限尊重して、関係機関と協議したい」と答えた。