「信州がんフォーラムin上田」を開催! ☆上田市中心市街地にある「うえだ原町一番街商店会振興組合」
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上田市中心市街地にある「うえだ原町一番街商店会振興組合」(河合良則理事長)は、市内で「信州がんフォーラムin上田」を、開催し200人ほどが聞いた。
第1部は「がん予防と免疫治療最前線」をテーマに上田市出身の宮坂昌之大阪大学名誉教授が基調講演を行った。
講演では、がんとは遺伝子に変異が起きることによる病気で、その原因は加齢が最も大きなリスクである。
がんは「早期発見が重要」であり治療も進歩している。
がんのステージ(病期)は1から4まであり2以上では手術の根治ができず、化学療法、放射線治療や免疫治療が行われる。
ステージ1であれば乳がん、子宮頚がん、前立腺がんでは9割、胃、大腸がんで8割、肝臓がんでも3人に1人が10年間以上生存可能。
ステージ4でも多くの、がんで1年生存する毎に5年生存率が改善する。
がんと診断されたら今どのステージであるのか知ることが重要であるとした。
一方でがんに関しては誤った情報も多い。
臨床試験データから裏付けされた治療法である標準治療が現在最も効果が期待できる治療法。
これ以外には進行を抑える、症状を緩和させることなどによる生活の質の向上などを目指す「代替医療」がある。
両医療を5年生存率で比べると代替治療の死亡リスクは標準治療に比べて約2・5倍高いというデータがある。
また、身体に備わる免疫にはブレーキとアクセルがあり、効ききすぎても効かなすぎても良くない。
免疫細胞には正常な細胞を誤って攻撃しないため「攻撃をやめる」よう指示するブレーキ機能があるが、がん細胞はこれを悪用して免疫細胞の攻撃を回避しようとする。
このブレーキを解除する免疫チェックポイント阻害剤があり、2018(平成30)年に本庶佑ノーベル生理・医学賞を受賞した本庶佑医学博士のオプジーボが有名。
この免疫チェックポイント療法が、現在最も広く使われ始め、約3割の症例で良い効果が得られている。
しかし、この療法も効果があるがんとそうでないがんがあることた効果に個人差があること、免疫のブレーキを制御することから自己免疫疾患を起こしやすい弱点がある。
まとめとして、まだまだ「がん」には分からないことが多いが、一方でがん免疫は日進月歩の世界であり、新たな治療法が生み出される可能性も高い。がんは早期発見と正しい知識を持つこと、普段から健康に留意し必要なときには検査を受けることに尽きると話した。
また、余談で上田市は認知症と共に生きるまちと駅ビルに垂れ幕を掲げているが、共に生きるまちではなく、そうならないような日頃の生活習慣を市民に広げるべきではないか。
例えば、気軽に運動が行え、かつその効果が数値で「見える化」できる健幸ステーションのような場所を設けるべきだと提言した。
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第2部では、自らが子宮体部にできる子宮体がんを経験した中野市出身の俳優西丸優子さん、妻を乳がんで10年間の闘病後に亡くした同商店街振興組合副理事長の畠中俊哉さん、宮坂名誉教授の3人がパネラーとなり、自らも母親をがんで亡くした経験を持つ茅野市地域創生政策監の熊谷晃さんをコーディネーターに「分かち愛からALL SMILEにむけて」と題したパネルデスカッションがあった。
西丸さんは、ステージ1と診断され,子宮と卵巣を摘出する手術を受けた。
がんに対する知識がない中、闘病中はとにかくポジティブ志向で、ほぼ毎日SNSに情報を上げた話があり、畠中さんからは妻が24年前にステージ4の乳がんと診断された当時は知識がないまま,7年間都内病院での抗がん剤治療を続けた話などがあった。
宮坂名誉教授は、がんになりにくい体づくり、ストレスを溜めない免疫力を高めるための筋トレなどの必要性を話した。
熊谷さんも母親をがんで亡くした経験があり,治るために様々な手を尽くしたとの話もあった。
最後に畠中副理事長からこのシンポジウムを商店会が企画した理由を、がんと診断された本人も家族も笑顔で受け入れ、悩みも含め分かち合えるような商店街を目指していきたいと話した。



