伝統行事「戸沢のねじ行事」を前に「わら馬の作り」の講習会を開く!上田市真田町長戸沢地域の戸沢活性化組合。
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上田市真田町長戸沢地域の戸沢活性化組合はこのほど、2月の伝統行事「戸沢のねじ行事」を前に、行事で使う”わら馬作りの講習会”を、戸沢公民館で開いた。
この行事は国選択無形民俗文化財に指定されている。
子どもたちやその家族がわら馬を引き、わら馬にくくりつけた「ねじ」と呼ばれる餅を道祖神に供え、無病息災を祈願する。
「ねじ」は、米粉で動物や花などさまざまな形を作ったもので、極めて珍しいという。
同組合は毎年この講習会を実施。
戸沢伝統のわら馬を、美しく端正に作ることができる人が減る中で、その技術を後世に伝える目的がある。
今年の講習会には14人が参加。
講師は、同組合の宮島幸男さんで、8の字固定など伝統技法を説明した。
そして各参加者は、高さ約70㎝でしっかりとした作りのわら馬を完成させた。
行事当日のわら馬引きには、この日作られたものなど15体前後のわら馬が集まる見込み。
宮島隆志同組合長は「わら馬の作り方には難しさもあるが、作り続けることで伝えていければ」と話していた。
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今年のねじ行事の日程は、2月11日に各家庭でねじ作り、翌12日午前9時からわら馬引きを開始する。
わら馬引きは以前、2月8日に行っていたが、平成31年からは第2日曜日に行うようになった。
今年から、わら馬引きの開始時間が午前9時に変更になっている。
また、昨年は「新型コロナウイルス感染症対策」で、ねじを交換する「ねじくみ」を中止したが、今年は通常通り行う予定。