高校生が「植物工場」の研究発表! ☆「佐久平総合技術高校と須坂創成高校の植物工場」をテーマに ☆上田市の「信大先進植物工場研究教育センター」
テーマ:上田市ニュース


上田市常田の信州大学先進植物工場研究教育センター(田口悟朗センター長)は、このほど「佐久平総合技術高校と須坂創成高校の植物工場」をテーマにした「研究活動の成果発表会」を同大繊維学部講義棟で開いた。
同センターは平成25年から高校生の植物工場をテーマにした研究活動の支援や指導を開始。
2校は農業や工業などを融合した教育活動を推進するため、授業や研究活動で植物工場を扱い、毎年おもに3年生が約1年かけグループ研究を進めている。
昨年6月に中間発表を経て、今回は1年間の研究成果をまとめた。
田口センター長(56)は「みなさんの発表を楽しみにしてました。それぞれこの一年間でいろいろ試してみた、疑問に思ったことをまとめてきていると思うので自信を持って発表して」とあいさつ。
佐久平総合技術高食料マネジメント科植物生産コース3年の茂木こはなさんは2つの研究に関わり、それぞれのメンバーとともに「薬用ニンジンを植物工場で育てるための基礎研究」「植物工場でのバジルの栽培」を発表した。
薬用ニンジンは先輩から代々続く研究で、栽培期間が6年間と長い。
1度栽培した土地では、約10年間栽培ができない薬用ニンジンを植物工場で栽培できれば病気のリスクなく栽培期間の短縮になるとして、同校の植物工場内で毎年、試験を行っている。
これまでの試験で、育成に適した培地や保水剤、有効な肥料などがわかってきた。
今年度の実験では培地や肥料の粒の大きさによって生育に差が出るかなど検証した。
課題として、培地の洗浄や同じ条件での生育差、培地の劣化などを挙げ、今後は新たな培地を試すこと、催芽種子や苗の低温期間の短縮試験によって栽培期間の短縮に挑戦するとした。
同センターの教員らは「もう少し条件を絞り込んで、安定的なデータが毎年出てくるようなフォーカスをしてみて」などのアドバイスを行った。
バジルは初めての試験で、4種類のバジルを植物工場と屋外プランターで栽培比較。収量は植物工場の方が大幅に多く、一番収量が多かったのはシナモンバジルという結果が得られた。
「大成功だね、商売始められるのでは。心強い結果だったと思う」などの講評があった。
茂木さんは「チームを組んで仲間と協力して研究できて楽しかった。後輩たちに研究を引き継いでいきたい」と話した。
総評で同センターのコンソーシアム・人材育成部門長の堀江智明さんは「年々レベルが上がっている。ストーリー性や継続性があり楽しく聞かせていただいた。きょうのアドバイスを伝達して引き続き良い研究にしてほしい」と締めくくった。
☆このほかの発表は
▽閉鎖型植物工場における新品種種子繁殖型イチゴ『よつぼし』の生育及び品質に関する研究(須坂創成高)
▽エディブルフラワーを植物工場で育てるための栽培研究(佐久平総合技術高)



